そうか、教官と新人として出会ってからもう3年か……と感慨にふける3巻目。
いや、感慨にふけっている場合じゃない!
20代男女が3年間も進展なしって。高校生じゃないんだからさー。それとも中学生か?
堂上さんなんか3巻でもう30歳ですよ。いくらなんだって、それはないんじゃないかねー。
……まあいいけど。
2巻に引き続き、甘甘な部分は格段に少なめ……かな。
うーん、そして3巻では、わたしとしては少々話に無理を感じる。少し不満。
痴漢事件に毬江さんを引っ張り出さない方が良かったなー。
単に一般利用者の方が。ま、毬江さんである立派な理由はあるんだけどもね、
それで話は劇的になるし。
しかしそこでそう使うと、毬江さんと小牧さんが単に“材料”になってしまうな。そこがいまいち。
茨城県派遣の件では、またまた絵に描いたような女女した状況だし。
これも中学生じゃないんだから!って言いたい。まあ社会人になっても
そういう状況は珍しくない――のかもしれないけど、普通はもう少し大人なはずだと思うわけよ。
もっと陰湿になると言ってもいい。そんなにわかりやすく敵対しないだろ、と。
ここらへんはなー。ちょっと陳腐で。
陳腐と言えば、茨城県の図書館長周辺の話もそうなんだよなー。
ちょっと子供っぽ過ぎ。もう少し肉付けしてくれないと、大人は読みにくい。
そんなにわかりやすく対立しない。
ただし、酔っている時のスポーツドリンクの摂取が命取り(?)ということは
初めて知ったので有用な知識だった。まあ基本的に飲まんけどね、酔うほどは。
稲嶺さんの勇退も唐突でしたな。これも肉付けが足りず、読みにくいと感じる部分だ。
結局そんなに複雑な話になるわけはないんだから、骨部分は今程度でいいんだけど、
もう少し状況を上手く料理してくれないと美味しくありません。
――そして、堂上さんと笠原は、早いとこカモミールのハーブティを飲みに行っちゃって下さい。
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でも、堂上さんの拳骨が多すぎる気がするなあ。作者は拳骨フェチなのか。
実生活でそこまでゲンコツは喰らわない。も少し控目が好み。
とか何とか言いつつも、4巻で本編が終わってしまうのが少しさびしいワタシ。
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