【ただ、懐かしい。(テレビ視聴)】
どうもどうもご無沙汰でした。……と思わず頭を下げたくなるほど懐かしい映画。
たしかこれは「フットルース」を見に行って、その二本立てだったんだよなー。
部活のみんなで見に行ったんだったなー。いやー、なつかしいやねー。
……しかし今見ると笑える。
当時は、映画を見始めの時期で、あまり経験がなかったせいか、
「映画ってこんな感じなの?」という受け取り方をしたような気がするが、
今から見ると実に無邪気ですね、作りが。アイドル映画……に近いか。
音楽に重要性をもたせようとした画期的な作り?と言えないこともないけれど、
ストーリーに深みがないので、一つ間違うとプロモーションフィルムである。
実際、歌がいいなあ、という感想を持った。
前半のストーリーは、内心「うわー」と思うほどそのまんま。
さすらいの男(腕っ節が強く、女にも強く、カッコイイ)が昔の恋人(しかも今は有名人)を
助けにいずこからともなく戻って来る。確率的には絶対無理、な方法でその恋人を助け出す。
意味も無く派手に。後先のことを考えろよ、と言いたくなる。
後半は多少、心情が描かれ(?)話が落ち着いて来るが、
でもやっぱりお笑いであることに変わりはない。なぜ笑えるのかという最大の理由は、
主役をかっこよく描きすぎ。他のキャラクターも、類型的なことといったら笑うしかない。
恋敵役(?)の衣装はなんだ!時代を経てますます象徴として強化されてるからなあ。
今だとコメディアンである、あれは。
が、この映画の最大の長所は、まさに欠点の裏返しであって……
とにかくマイケル・パレがかっこいい!!
もうそれだけでストーリーが「は?」なのもキャラクターが類型なのも、皆許す。
とにかく・ひたすら・絶対的にかっこ良かった!
個人的に、人生最初にココロ奪われた映画スターかもしれない。いやー、かっこよかった。
かっこよかった。かっこよかった。……(以下略)……。
でもここまで言っといて、彼の他の作品を見てみようとは思わなかったんですよね。
なのでこの一作だけ。大作でも名画でもないせいか、なかなかテレビで放映されなくて
再会するまでだいぶかかった。そういう思い入れのある作品なので、
やっぱりけなす気にはなりませんよ。(いや、けなしているけど)愛着のある作品。
しかしさすがに今回見たら、当時は大人の魅力を振りまいていたはずのマイケル・バレが
単なるかっこつけの”やろっこ”に見えてしょうがなかった……
ははは。年をとったんですね。でも今でもかっこいいと思いましたよ。ははは。
わたしは当時、彼をクラーク・ゲーブルを現代に持って来た感じ、と捉えたのですが、
どうだろう?「ヴァージン・スーサイズ」にもちらっと出ているらしいんだけど、
あまり好きじゃないタイプの映画のようだし、見るのは我慢しておこうかな。
思い出は美しいままがヨイ。
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