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< 中国雑技団 雑技王 >(舞台視聴)

テレビなどでおなじみの雑技団ですが、実際に見たことはなかった。今回初見参。

面白かったですよー。
予想通りの方向で、しかし予想よりも面白かった。ので、大変満足。
ところでいつも思うのですが「雑技」という言い方は何とかしないのかね?
どうしても「雑な技」と脳内翻訳されてしまい、イメージが悪い気がするのだが。
それよりは、「中国妙技団」とか「中国神技団」とか言ってみた方がいいのではないか。

それはともかく雑技団。演目も色々あるんですねえ。
オープニングは舞踊から始まった。中国風宝塚、というような華やかで多少ベタな舞踊。
でもそのいかにも、という感じも良かった。

2.マジック「マジカル・ボックス」
へー、雑技団、奇術もやるんだー。
内容は、お約束の美女消失。美女がちっちゃい箱に入って、一瞬で消え、箱は串刺しにされ……。
もう少し目新しいことをやって欲しい気はしつつ、しかしやっぱり不思議。
一瞬の消え具合が素晴らしかった。

3.バランス・アクロバット「グラス・タワー」
こういうのが、雑技団と言ってまず思い浮かぶ演目だな。
女の子が頭や足の裏に何かを載せながらバランス取るんだけど、それがU字。
接地面(というか、人の片足の上でのバランスなんだけど)はお腹のみ。
頭側も足側も、急角度で真上に上がっているから、まさに横から見ると半角英数の「U」である。
人間じゃないと思うのだが……。なんであんなことが出来るのかわからない。

4.掌上バレエ「月明かりのパ・ド・ドゥ」
男性が下で支え、女性がその上でバレエ。振付はスタンダードなバレエに近い。
ここでしっとりと正統派バレエを見せたので、次のコミカル・ショーがさらに可笑しかった。

5.コミカル・ショー「白鳥の湖」
白鳥の湖を太った男性プリマドンナが踊るの。さっきと同じように掌上バレエに挑戦するんだけど、
さすがに手で支えるのは無理(^_^;)。「無理無理」とパートナーが逃げ回る。
多少トロカデロ・モンテカルロバレエ団的テイスト。
でも意外に決めるべきところは決めていて、あんな太い人を持ち上げて逆立ちさせて支えてたよ。

6.スピニング・プレート「春の息吹」
あとは女性団体の皿回し。これも可愛かったなあ。
意外にこういう普通の演目が予想より良かった。衣裳は総じて、「もちょっと何とかしようか」
と思わないことはなかったが。

7.マジック「フライング・カード」
トランプカードを次から次へと取り出す……。
しかしこれは。舞台の上では映えない演目じゃないかね。舞台だって小規模ならいいけど、
1500人ホールでやるのはちとツライ。

8.ジャンピング・アクロバット「疾風迅雷」
すごかったんだけど、映像としては忘れてしまった……。
全体的に演技と演技の繋ぎもちゃんと考えられていて、素で舞台上にいることはない。
メインの演技以外の時も舞踊的な動きがきちんと与えられている。振付はベストとは言えないが。

9.ディアボロ「俏花旦」
ディアボロとは中国コマ。これもお嬢さんたちの群舞。これが好きだった。
歌付きだったかな。いかにも中国的。

以下第2部。

10.バイシクル・アート「七色のつばさ」
テレビでたまにやるのはこういう自転車ものの演目かも。最終的には2台の自転車を組み合わせて、
20人くらい乗ってたんじゃないかね。狭い舞台の上で、小さな円を回りながら
あんなに大勢乗るんじゃ大変だよ。

11.ステッキ・タワー「スカイ・ツリー」
金属棒を少しずつ継ぎ足していって、その頂上で器械体操的バランス。
多分最終的には5メートルくらいの高さまでいったんじゃないかなあ。
化け物みたいな筋力がないと出来ません。ただ、惜しむらくは命綱をつけたことで、
どうしても綱で上から吊るされている印象になってしまうの。
やっていることのすごさのわりに、見てくれはイマイチかも。

12.コミカル・ショー「ナイフ投げ」
パンフレットを見た時、ナイフ投げでコミカルになるのか?と思ったのだが……
これは内緒にしておきましょう。なるほど、こう来るのか……。
でもワタシは、ちゃんと出演者には事前に話がいっているんだと思いますよ。

13.ボール・ジャグリング「スプラッシュ」
タップダンスをしながらのジャグリング。
大ホールでやるには基本地味な演目なんだけど、衣裳や演技を工夫していて良かった。
ボール7個?で床に弾ませてジャグリングをしながら階段の上り下りをする(^_^;)。

14.リング・ダイビング「スワロー・セイリング」
輪くぐり。わたしはアクロバット系ではこれが一番好き。
2メートル以上の高さの輪を、3回くらい続けて跳んだりするんだよ。
あと、世界最高の3メートル10センチ?も跳んでたし。すごいー。

15.マジック「三変」
前2回はマジシャンぽい格好をしていたマジシャンが、今度は京劇のような衣裳で登場。
その京劇コスチュームには意味があって、一瞬で顔の化粧を、赤から黄色、黄色から緑、
緑から白……と変えていくという。衣裳も変わる。
ただ、取り出す時、扇のタネがちょっと見えた(-_-;)。

16.十三人頂碗「騰・韻」
食器を重ねたバランスとジャンプ。最終的にはジャンプで4人立ちました。
一番上の女の子なんか、舞台の天井に付きそうでした。

フィナーレは舞踊。演者紹介(映画でいえばクレジット)も兼ねて。

もう見ながら「あー!」「おおー」「すごーい」とかついつい言ってしまっていた。
うーん、やはり見てみるもんですね。かなり満足度が高かったのでした。

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