ヨンデモ本。いや、でも読む人を選ぶ。
主人公に共感出来れば、大笑いな作品。
がんばれ、ミツコ!もっとやれ!後半、少々大人しすぎて物足りないぞ!
もっともっと暴れまわらんかい!
公衆道徳や倫理感が欠如しているイタイ人たちに、超能力を持つミツコがお仕置きをしていく話。
(怒り心頭に発すると、盲腸の手術痕が熱くなって超能力が使えるようになるのだ!)
ポイ捨てを見るたびにハラワタが煮えくりかえり、「不幸になってしまえ!」と
行為者に呪いをかけるのを常としているワタシとしては、実に気持ちのいい話。
いいなあ、わたしもそういう超能力が欲しい。
が、ミツコ自身も、別な意味でかなりイタイ人。
……どのようにイタイかを詳述することは避けるが、ワタシは彼女に自分を見た。
それがまた笑えるというか、苦笑するというか、アワレで可笑しい。
ジャンルで言えば、痛快ドタバタファンタジーあたりが一番近いかと思うが、
なんかもうちょっと深読み出来そうで出来なさそうで……。
この人の書くものは、素材が恋愛とか性愛が多いのであまり食指が動かない部分はあるけれど、
そういう素材を使いつつも、それが主題というわけではないので読みやすい気がする。
つまり、掛け値なしの恋愛小説を読みたい人には向いていないんだろうな。
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