「のだめカンタービレ」面白かった!
……何を今さらとお思いでしょうが、つい最近ようやく今年正月の一挙再放送の
レギュラーシーズン11話を見終わったもので。
面白いと聞いてはいたものの、予告で女の子が男にぶっ飛ばされているシーンが
あまりにもギャグっぽいので敬遠していた。またマンガ原作か、という思いもあったし。
だが。……ようやったねえ。キャスト。スタッフ。お手柄だ。
わたしは原作を読んでいないので、このキャスティングで全く不満はない。
最初、千秋の演技に多少の違和感があったが、何か見てると癖になってねえ。
あのぎくしゃく感がむしろアクセントになっていたのかもしれない。
ドラマの千秋はむしろ浮き具合が命ですから。
ほんとーにクラシック部分がんばったよ。
凡百の作り手なら音楽部分をもっと削っただろう。原作を単なる材料としてしか見てない場合、
「ま、(少女マンガなんだし)要はのだめと千秋がくっつけばめでたしめでたしでしょ」
という無神経な方向に行く可能性もあった。
だが、やはり肝は音楽。音楽の翼を得てキャストたちが輝く。
大変だったと思うよー。
いくら演奏は「ふり」だとは言え、違和感ないまでに体の動きを合わせてくるのは。
わたしはかなり意地悪な視聴者なので、どうかな吹き替えは、と
ついつい目を光らせてしまうのだが、今回はOK。
こういう時、全く弾いたことない人は、むしろやりすぎてしまう傾向がある気がするが、
そんなこともなかった。
最終回の清良のソロのヴァイオリンの指とか、大変だっただろうなー。
真澄ちゃんがパーカショニストとしてはごく素人っぽい叩き方だったけど。
お金もかかったろうなー。
音楽家(あるいは音楽家の卵)へ払う日当とかさ。ここをけちらなかったからこその成功だよなー。
やはり創作物は細かい部分を積み上げてなんぼだよなー。
普通あんなに演奏シーンが長いドラマがあるか!?演奏にあそこまで尺を取るなら、
話の部分をもう少しふくらます、という選択をしてもおかしくなかった。
面白いエピソードは他にもあっただろうし。
でも演奏に力を入れたんだね。その選択は正しかった。音楽を主役に持ってきてこそ
生きるドラマだった。べたぼめや。
※※※※※※※※※※※※
上野樹里。わたしは「てるてる家族」で一瞬見ただけなのだが……その時はわりと
真面目な役柄だったよね?他の役も見てみたいが、あまり食指が動くものに出てないのが惜しい。
玉木宏。この人も他に見てない……。何か見たいなあ。
瑛太。こないだNHKのなんだかのトーク番組を見たが、素は変な奴ですね。
おとなグリコのタラオがかなり素に近い感じだ。
しかしドルジと龍太郎と小松帯刀が出来るっちゅーのがすごい。こいつは今後もやるなー。
が、あまりシュミを追及しちゃうとオダギリジョーになってしまう気がする。
(わたしの好みからいうと、オダギリジョー、少しマニアックに走りすぎている……)
水川あさみ。何だかでちょっと見て(「上海魚人伝説」かもしれない。彼女の印象は
全くないけど、テレビ放映を見たことは見たから。)好感を持ったのだが、
ドラマ「西遊記」に出たことで非常にがっかりした。あのドラマは最悪だと思っているので。
こないだまでは「33分探偵」に出ていて、そして「のだめ」では才能あふるるヴァイオリニスト。
「33分探偵」と清良が出来るのはエライ。今後もちょっと注目。
小出恵介。この人は「あんみつ姫」と「キサラギ」。この二つの時は、まあまあだけど
もう一つがんばれ、という感じだったかな。
でも真澄ちゃん役をやったのはエライ。これも大げさな演技がアクセントになったな。
福士誠治。ああ、どこかで見たと思ったら「純情きらり」のかっこいい相手役かあ。
ああいう役は雰囲気に合っていたね。このドラマではそれほど目立たないけど、
いい役者になってほしいと思うタイプの人だ。
大人たちのキャストもなかなかに濃い。
濃いと言えば竹中直人だが……もう竹中直人はね、演技がどうこうというより、
人間の域を越えかけてるのではないかと。演技というより手品とかに近いよ。
豊原功補は「時効警察」。別な人ではあるけれど、もっと別な人でもいいと思った。
きらいじゃないけどね。
西村雅彦がもっと出番があっても良かったかな。でもあの程度で使うのがむしろ上品か。
及川光博の使い方はいつも通りでそれが心地よく。伊武雅刀もらぶりー。
千秋のお母さんであるところの黒田知永子がもう少し癖者でも良かった気がするなあ。
のだめのお父さん、岩松了はぴったりですね!
※※※※※※※※※※※※
しかし最終回であんなに話がまとまってしまうとは思ってなかった。
いいのか、あんなにラブラブで?千秋君カワイイさね。
最後、あのシーンで終わらせたのは見識だな。もっと饒舌に喋りたいことはあったろうに……
11回という数はやはり少ないんだよ。前半はそれほどでもなかったが、後半5回は少ない。
はしょった感がアリアリ。15回くらいでやれれば丁度だったかな。
原作を読めば、もっとドラマ化したい部分も出てくるんだろうに。
このドラマを見て勢いあまって、何年ぶりかでピアノを弾いたよ。
指がへろへろになっていたけど、前に弾いた曲は何とか(ものすごくつっかえながらだけども)
弾けるもんだね。習っていたのは中学2年までなのに。いや、やってて良かった。
それから、さっきついうっかりアマゾンで
こんなDVDを購入してしまった……。(しかし何とかならんのかこのタイトル)
次の旅行。なんだか行先が心に浮かばなくて。
次に行きたいところが考え付かないなんてさびしい。
カルカッソンヌかフィレンツェへ、としばらく前は考えていたのだが、
季節が夏ならこの2ヶ所は暑いかもしれない。少なくともこの2ヶ所は冬でも行ける程度の
温暖な地なので、もっと北の方へ行ってもいいかもしれない。
となると。現時点ではプラハ?
プラハには黄金小路がある。プラハ城がある。チェスキー・クルムロフがある。
見事な建築群がある。アルフォンス・ミュシャがある。街に漂う魔法の雰囲気。
だが、まだ気持ちは動かない。なので、こういうDVDでも見ればモチが高まるかと思い。
実はまだヨーロッパスペシャルの2編、見てないんだよねー。
プラハはどのくらい映るのだろう。プラハの街でドタバタされると、もしかして
逆効果になるという可能性もあるが。
そしてわたしはそろそろ「しゃばけ」の第二弾が出ないかと思う。
あれも良質な2時間ドラマだった。見逃したくない。
コメント