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◆ エルスペス・ベアード。

メモがわりに。

この間BSの番組で紹介された、エルスペス・ベアードという修復メインの建築家に興味を持った。
……というより、はっきり言えば彼女の自宅が素敵だった。

古いレンガ作りの給水塔に6フロア分の床を作り、そこを自宅として住んでいる。
建築家として紹介されたわけだから、その「作り方」にもっと注目すべきだとは思うけれど、
わたしはとにかく内装に目を奪われた。ううう、なんと居心地良さそうな家なんだ。

落ち着きと上品と素朴さと可愛さと可愛げのなさとマニッシュな部分と
保守的な部分とアートな部分の理想的な混交に見えた。
ネット上で写真がないのが残念だ。もったいなくて録画が消せない。

壁とソファの色のバランスがいいよなー。ピンクの壁なんて、想像するとずいぶん子供っぽく
考えてしまうけれど、それが大人の甘さになっている。
壁にリズムよく額を飾るのはごくごく一般的な手法だけど、やっぱりいいな。
家具の一つ一つがけっこうわたしの好み。
螺旋階段をヴィクトリアン風にしたのなんて、ものすごくツボにはまるわー。

わたしは、イギリス人のインテリア感覚を好む方だけれど、彼女の場合はさらにセンスを感じる。
いい。こんな内装の家にわたしも住みたい。
……まあ実際は高さ数十メートルの直径が多少太い煙突みたいな建物だから、階段ばっかりで
不便な部分もあるだろうけれど。年をとってからはまず住めない。
昨今のバリアフリー住宅とは正反対のベクトルの住宅。
けっこう広そうだから、掃除も大変だろうな。掃除機を持って歩くのも、階段が多いだけに面倒そうだ。
独立の個室を作りにくい構成だから、基本的に一人で住むような家だし。
いや、でもやっぱりすごく素敵。数々の不便さが容易に想像は出来るけれども、住んでみたいー。

「ヨダレが出る建築」というものがある。
好みどまんなかで、うまそー、と思わず呻いてしまうような。
わたしの場合は、日本の近代洋風建築にそういうものが多いけれど、
今回のこれもヨダレもんだった。現代、しかも内装でここまでツボだったのは初めてかもしれない。
うーん。行ってみたいものだ……。

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