第二話にして既に話がぐだぐだ。あかんな。
やっぱりああいう話をまともに書ける脚本家がいないんだろうなー。
構成のカケラも感じさせない、回転寿司状態。一時間であれだけ場面転換してたら
メリハリも何もないだろうよ。目の前を流れて行くシーンを漫然と眺めるだけだ。
一話はやはり特別だったか。
いやー。社員食堂シーンは痛かった。
いいとこの坊ちゃん嬢ちゃんには全く見えないキムタクと何某が、
「お兄さま、こういうところで食事をするの」「なに言ってんだ、お前、こういうところの飯が旨いんだ」
なんて会話しても……茶番だ。失笑もん。
むしろお嬢さま育ちなら、興味津々で辺りを見回すだろうなあ。そうでなくても、
ああいう場で自らの不快をストレートに出すのはお嬢さまではない。それはお嬢さまの矜持に関わる。
せっかくなら坊ちゃん嬢ちゃんに見える役者を使おうよ。まあ、あんまりいないけどね。
それにさー。
一話から思ってたんだけど、キムタク専務よ、そんな見切り発車でいいの~?
ライバル社に材料の大事な部分を依存した状態で抜け駆けするというのも大胆と言うか
無謀だと思ったが、融資が受けられるか受けられないか、通産省の許可が下りるか下りないか
まだわからない段階での公言は、いくら社内向け発言であっても軽率ではないのかー。
まあわたしは小心者で、石橋を叩いて渡りたい方だから、余計思うんだけれどもね。
それにしても、そーんな大事な通産省の認可問題、「もう少し自分の力で」なんて、
甘ちゃんなことこの上ないわ。それなのにおとーさんが企業人として10%の融資減を決めたら
「おとーさん!」と怒鳴るしか出来ない。融資獲得の為に、何にも努力してないやないか!
この辺、原作でも鉄平はこんなに甘なの?それはないと思うんだけどな。
鯉も出ましたねえ、また。出なくていいのに。
肖像画も出ましたねえ。出なくていいのに。
この二つ、出れば出るだけ話が型崩れする。ギャグになるから止めてくれ。
うーん、とりあえず3話は見るが、3話でこけたらもう見るのを止めるだろうなー。
※※※※※※※※※※※※
で、3話を見た。結果:視聴停止決定。
やはりドラマ業界の実力はこの程度かー。まあ、ずーっと中身のないドラマしか作ってないから、
しょーがないかねー。彼らには荷が重い内容だったのだろう。
内容でいえば、北大路欣也、山本耕史系列の経済界の話は面白そうなんだけどな。
阪神銀行支店長会議のシーンなんて、ベタだけども惹き付けられた。
むしろこっちだけの話でしっかりドラマを作ってくれたら面白かったかもしれないが。
原作はどの部分も上手くバランスを取り、組み合わせて相乗効果になっているんだろうけど、
ドラマは相乗効果どころか、お互いが打ち消しあっている。これじゃーいけません。
ミスキャストだから、本人ばかりの責任ではないんだろうけど、何しろキムタクがね。
3話の冒頭で北大路欣也と喧嘩するシーン、あの口の動かし方はただのチンピラである。
誰も演技指導をしてあげないんだろうか。
それに姿勢悪いね、彼。お辞儀を横から撮っているシーン、「なんでこんなに?」と思うくらい醜い。
稲森いずみとのシーンはお得意の「キムタク演技」でしかなかったし。
彼の演技は自分ひとりで完結して、相手役との交流がないように思う。
そもそもあのシーンは安っぽいしねー。何であんな脚本にするか理解に苦しむ。
安っぽいといえば、今回の茶番は猪シーン。あれはないだろう。
ああいうシーンはよほど上手くやらないとどうしようもないんだってば!
猪が向かって来るのもそもそも意味不明だし、あの距離で逃げずに銃を構えて、
しかも撃てずに弾を補充して、目の前で撃ちこむなんて、あーた。
それに加えて柳葉にしてもキムタクにしても、演技がグダグダだったじゃありませんか。
はー……。あれでいいと思ってるんだろうか、スタッフは。
ただ、この3話分、セット・内装は見ていてとても楽しかった。
滅多にありませんからね、ここまでロケ場所に凝ってくれるドラマは。
さて、あとは最終回を見るか見ないかだなー。
でも結末はどう考えても後味悪そうだし、それを考えると食指が動かない気がする。
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