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メダリスト・オン・アイス。

大晦日にやった番組の録画を見ました。

ほんとに、みんなすごいってば。粒揃いの見事さ。これだけの百花繚乱、奇跡なのではとさえ思う。
とにかく映った選手はみな良かった。放映されなかった他の人たちも見たかったなー。
無良君がほんの数秒映って、成長の片鱗を見られたのはささやかなヨロコビだったが。
今回、恩田選手良かったな。気持ちが入っていたと思う。この滑りが競技で出来ていたなら、
少しは笑顔も見られたのだろうが。
中野選手も美しい滑りだった。

そう、そして高橋大輔、よくやった!今回のこれは感動した。舌を巻いた。
アンコールの「ロクサーヌ」、初物だったせいかもしれないけど、
プログラムが進んで行くにつれて「うわー、うわー、すごいなー」とうわ言のように口走っていた。
上手くなったよなー上手くなったよなー。情熱と技術の美しいバランス。
かなり最後の方でやった開脚ジャンプが高くてびっくりした。足がちゃんと上がっている。
あれをあそこでやるのはかなり筋力がいると思う。エキシビとはいえ、アンコール(しかも長さ的には
とてもアンコールとは思えない長さ)の最終盤。普通は疲れてあの高さまで飛べないよね。
今の彼は怖いものなし、思い通りに演技が出来てる。天地人が揃っている至福の時期だ。

が、わたしのココロには、本田武史が強固に住みついているのだ。
なので、久々に彼の滑りが見られて嬉しかったよ。曲はなつかしの「アランフェス」。
「本田……」思わず感涙。
円を描きながら天を見上げるあの静止。なんということはないポーズだけれど大好きだ。

でも、ジャンプをもう少し決めなきゃあかんやないか!見ててハラハラするわ。
決まったダブルアクセルは回転も早くて良かったけどさー。4回転なんて贅沢は言わんから、
もう少し確実性を増さないとね。
それに対して、スピンはずいぶん上手くなっていたと思う。おお、と思ったほど。
一つ一つの動作も優雅になっていたしね。

ただ、そこに情熱がないとつまらないものになってしまうよ。
プロとして滑る立場だと、情熱を持続させるのは難しいものなのかもしれない、もしかして。
つい外形的なことにばかり目が行くようになるかも。
だけど表現の根底には情熱がないと。それが演技を輝かせるのだから。

荒川静香の演技も良かった。
きれいでしたね。プログラム的にはまとめすぎるほどまとめた印象ではあるが。
欲を言えば、せっかくのイナバウアー、やはり上から反って行った方が派手で良かったかも。

まあ総じて、いいもん見せてもらいました。
それぞれ立場は違うけど、みんなこれからもがんばれ。

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