うひゃー、こっぱずかしい映画を見てしまったぁぁぁ。
「デッドマンズ・チェスト」以来、実に4ヶ月ぶりの映画ですよ!
今までは、月に1、2度が適正頻度だったのにおかしいなあ。マメにチェックしていても、
見たい映画がまったくなかった。
「まさか半年も間が空くことは有り得ない」と期限切れの心配をしたこともなかった
MOVIXのクラブカードも(6回見に行くとタダ券が1枚。だが6ヶ月以上空くとポイント消滅。)
そろそろ心配になってきました。何しろ現時点で見に行きたい映画って、近日上映を含めて皆無。
しょーがないので、苦渋の選択として「7月24日通りのクリスマス」。
まあ……見る前からどんな映画がわかるような感じだけど、たまにはこてこてのラブコメもいいか。
で、話は予想通りだったのだが……何が予想通りじゃなかったかというと、その“こっぱずかしさ”。
あそこまでだとは思わなかった。あまりにもハズカシくて、画面が見れないことしばし。
いやー、もう少し大人っぽくまとめるべきじゃなかったですかねー。
だって中谷美紀と大沢たかおですよ?30代男女にあんな話をやらせるのはツラくないか……
もう少し大人風味なら、もともとラブコメを見に行ったんだし、特に不満もないと思うんですけどね。
あの話ならせめて役者は二十代半ばくらいまででやって欲しかった。きっとその方が売れたでしょう。
ああいう話を好みそうな高校生~二十歳そこそこの女性層に対して、主役二人の年齢は高すぎる。
電車男の製作陣と聞いた時点で覚悟するべきだったのかもしれないが。
でもまあ、痒くなるほどハズカシいのを除けば、そこそこ楽しめました。
リスボンというところが渋くていいじゃないですか。地理の苦手な人なら、どこの国にある街かも知らないような場所。
長崎と、街の規模や地味さの(派手さの、といってもいいが)レベルはたしかに似ているかもしれない。
実を言うと、期待ほどはリスボンを上手く見せてはくれなかったけれども、
まあそれはいいとしましょう。
役者は、小日向文世が良かったなあ。ラブリーなお父さん。出すぎず、引っ込みすぎず、うまくはまっていた。
あとは佐藤隆太。この作品の中で一番共感出来たのは彼だわ。ここ一番の表情も良かったし、
「いい男声」もいいね。あの髪型を何とかすれば、実はかっこいいのかもしれない。
(が、あの髪型で2.8枚目だからこそ重宝されてあちこちに出ているのだろう)
沢村一樹がちらっと出ていた。顔は濃すぎて好みからは外れるけど、実はあの人、
かなり鋭い系の可笑しな人です。トーク番組で喋っているのを見てから、けっこう好き。
話に文句をつけるまでの作品でもないかな?とは思うが、
大沢たかおが中谷美紀とくっつくのは微妙に無理を感じた……。中谷美紀の良さを
大沢たかおが実感している部分が少なかったからさー。「ライトを浴びたあの瞬間」なんていうのは安易だし。
佐藤隆太がいい演技をしたせいで、そちらを応援したくなった。あのパラパラマンガ、泣けますわ。
川原亜矢子と沢村一樹がよりを戻すのは、大団円のおまけっちゅーことでいいことにします。
不幸なのは劇団ひとり、ただひとり。
あ、それから、音楽はちょっと良かった。スタンダードなクリスマスの名曲オンパレードだったので、
全くチャレンジなし、という傾向はあるけれどね。
だが、中谷美紀と佐藤隆太が長崎皿うどん?を食べに行っているシーンで流れたのは、
「オペレッタ狸御殿」の曲じゃなかったでしょうか。もしそうなら、そのアソビにはプラス1点。
見終わっての結論。
……まあとにかく、好きなら好きと、言った方がいいよね。
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