この間の新日曜美術館で初めて名前を聞いたくらい「知らない画家」なんだけど、
その時に映った絵がものすごく可愛かったなあ。
思わず「うわー、可愛い!」と叫んでしまったほど。
タイトルは忘れたのだが。森の中のお城の絵でした。たしかブリジストン美術館蔵。
なんか、自分は、おじさまたちが描く「なよやかなもの」に弱い気がする。
部屋の壁に、去年のカレンダーの絵部分を画鋲で留めているのだが、
一枚は奥村土牛の「ガーベラ」で、もう一枚は小茂田青樹(この人も知らんが)の「雛」。
かわいー感じです、どっちも。
実際に描いたのが何歳の時かは知らないけど、妙齢の(?)おっさんたちが
こんな可愛い絵を描いていると想像すると、微笑ましい。
翻って考えてみると、そういう傾向は確かにあって、それは絵だけには留まらない。
一番顕著なのは、佐佐木信綱の短歌。これに関しては我ながら明確に意識しているんだけど、
(写真で見る限り)あんな気難しそうなおっさんが、あの繊細な短歌を作るのかと思うと、
それだけで3割り増し魅力を感じる。
……意外性に弱いタイプなものですから。
話を戻して、ネット上で見られる岡鹿之助作品はそれほど多くはなかった。
ネット上の画像だけを見て、どうこういうのもしょーもない話だが、
建物の絵なんかは静かでいいですね。花の絵はそれよりももっと気軽で、
ほんのり温かい感じ。お家に飾りたい系統。これくらいならそれほど浮くこともなく、
何とか飾れるでしょう。「ナポレオンの戴冠」と違って。
そのうち、図書館で画集なりと借りてきて、じっくり眺めてみよう。
良い出会いがあると良いが。楽しみ。
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