【話がぐだぐだ。不可。……が、ジュリー・アンドリュースが歌うのが嬉しい】
前作はまあまあ面白かった。ベタな展開にも、お伽話としてそれなりに流れがあった。
しかし今回はダメだなあ。
目で楽しむ部分は楽しめるんですけどね。衣裳とかセットとか。
アン・ハサウェイはわたしの好みからは少し外れるけれど、きれいだし。
だがなあ。今回の話はいい加減に詰め込まれすぎてて。
思いついた「あ、それいいじゃん!」を節操無く取り入れただけ、の感じ。
ジュリー・アンドリュースがマットレス・サーフィンをする場面は、
誰が何と言おうとこの作品の白眉だと思うので、話として無意味でも失くせとは言わないけれど、
あのパジャマ・パーティに参加していたのは皆、プリンセスという設定でしょ?
そしたらいかにもプリンセスって感じで見せて欲しいなあ。
そういうところに凝ってこそ、映画の楽しさでしょう。
本当にプリンセスだったら例えどんな衣裳を着ていても多分何か漂うものがあるでしょうが、
庶民がプリンセスを演じる場合、拠り所になるのは衣裳くらいしかないわけで。
ま、2、30人の子役にゴーカなパジャマを用意する予算がなかったのかもしれませんね。
しかしこういうところで映画の価値は上がったり下がったりするのだ。
ジョン・リス=デイヴィスが出演するのは、見逃していただけに嬉しかった。
どうも指輪出演俳優にはお友達のような気持ちを抱いてしまう。
……が、そんなに面白い役どころではなかった。残念。
ヒロインの相手役もいまいち格好良くないし……。
あと、前作では非常に素敵だった女王とジョーの関係が、今回(ハッピーエンドだったとはいえ)変。
何十年も思いを育ててきたジョーが、いくら自分がリタイヤするからって、そんなに性急に
「女王としての責務かオレかすぐに選べ!」と迫るなんて有り得ないのだッ!
でもやっぱりジュリー・アンドリュースは素敵です。
インタビュー番組をちらっと見たことがあるけれど、人間的にも素敵なんだろうなあと思う。
歌は、たしか喉の手術をして以来歌ってないですよね。
なので、そんなに本気で歌うわけじゃないけれど、彼女が歌う、ということに感動する部分がある。
マットレス・サーフィンも自分でやったそうな。映像的にはけっこういじっているらしいけど。
御年……70歳です……
お薦め出来ない映画ではあるけれど、ジュリー・アンドリュースが価値。
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