この作品を特定出来る名称っていうとこうなりますかね?
わたしはたしかこの映画を映画館で見たような気がする。
そして見た後に、元々はテレビ映画として作られたもので、だいぶカットされたものだと
聞いて、なーんだと思った記憶。今回は前後編を3時間でやってくれたから
多分完全版でしょう。見たことのないエピソードが多々出て来たから。
――わたしはコレは認めるのよ、ケヴィン・サリバン。
で、たしか「アンの青春」も……若干「ん?」とは思ったけど(知らない人が出て来たし)
ん-、まあ原作もこの部分は地味と言えば地味だから仕方ないかなあ、と納得したのよ。
それはひとえに「赤毛のアン」への評価が高かったから。
だが、それ以降のアン作品は「一体どこがアン???」といいたくなる
……いいたくなるだけではなくて、怒髪天を衝いてサリバンを正座させて
詰めたくなるほどヒドイ出来。なので、サリバンを赦しているわけでは全然ないが、
――しかしこの「赤毛のアン」作品だけは大好きですねえ。
ほんとに、これこそアン!といいたくなる。
この作品を作れる人が、どうして次回作以降あんな作品を作ってしまうんですかねえ。
そこに愛はないのか?
主役の子は少し実年齢が高かった、というのを当時パンフレットで読んだ気がする。
引き取られた時、アンはたしか11歳くらいだったっけ?
それを実年齢15歳くらいの女優が演じたはず。
でも映画の終盤では15、6歳になっているはずだから、結果的にはちょうど良かったかも。
続編がそこから何年もあとに2作作られるんだから。
ミーガン・フォローズで良かった。魅力的なアンになってた。
わたしは小説以外の派生作品はこの映画しか見聞きしてないが
(宮崎駿のアニメ版すら見てない)もうこれ1作で十分に満足している。
なにしろ全てのキャラクターが完璧。
……まあそれは言い過ぎかもしれない。ダイアナもちょっと年上感があったし、
一番イメージが違うのはリンド夫人。マリラとリンド夫人は、体型的にも性格的にも
真逆というのが一つのミソだったはずなのよね。
演じた人は役者としては文句はなかったけど、原作のイメージとは違った。
だが、マリラとマシューが完璧……!
アンとマリラとマシューがこれだけ良ければ、他に多少難があっても文句はいえませんよ。
コーリーン・デューハースト。厳しくて、塩対応で、しかし心の底にあふれるほどの
愛情を湛えている。そんなマリラを見事に演じた。
マシュー役の俳優は名前を覚えるには至らなかったけど、あの優しい、明るい目が
言葉よりも雄弁に愛情を語っていた。
ギルバートも好きだったな。高校の時好きだった先輩に似てて。
原作を読んでてもそうだけど、映画を見ても、
「アンはそろそろ許してやれよ……」と思います。
この役者は10年前に若くして亡くなってしまったんですよね……
そして何よりも。
プリンス・エドワード島の美しい自然が美しく撮られているのが良かった。
天国的な美しさ。海も森も草原もすべて美しかった。
昔は、いつかは行ってみたいと思っていたなあ。今は行き先を厳選する必要性から
多分行けないと思うけど。
「続・赤毛のアン」も連続して放送されたので、録画はしてあるんだけど
疑問点も多々あることから、見て満足出来るかどうか……
まあ見るんですけどね。そのうち。
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