どこでかは忘れたけど、たしか店頭でポスターを見たのよ。
ふーん、大学のオケねー。女性ゲスト指揮者か。ハープがソロか。(※注・嘘)
ほほー、チケット代1500円?安いねえ。1500円なら多少音がピーとかプーとか
いっても気にならないなあ。
で、結局1000円のA席を買って行きました。
わたしは出来る限りスマホを購入ソースとして利用したくないので、
ネット購入時にはパソコンを使うのですが、ここでは紙印刷が出来ない様子。
そうかーそうかー。スマホ表示かー。もし表示されなかったらどうしよう。
だがわりと平和にチケットまでたどり着けました。
入口でも問題なく表示出来て重畳。
でも中に入って席までたどり着けない。問題がどこにあるかというと、
……ここ、ステージ自体が「2階」なんです。それをちゃんと意識してないと混乱する。
いや?2階席だが?1階に席がないが?わたしは2階に行くべきなのか?
萩ホールは相当前に2回くらい来ました。東儀秀樹と古澤巌のコンサート。
ここってとてもいいホールなんだそうですよ。演奏している本人たちが
「いやー、このホールは本当に音がいい!」って高揚していて、ノリノリでした。
それ以来の萩ホール。……違うな、その間に萩ホールのカフェに一度来てるな。
閑話休題。
※※※※※※※※※
驚いた。その音に。
最初に、今回の演奏曲じゃなくて、東日本大震災への追悼として「祈りの演奏」から始まる。
この時は拍手なし。あの時の記憶に思いを致して、風化させないよう――ということで、
毎回ここから始まるらしい。
その最初の音を聴いた時。
おおお、きれいな音!と驚いた。おやおやおや。ピーだのプーどころじゃないですよ。
予想したよりレベルが3段階くらい上の音を出している。
この曲はウィリアム・バードという人の「3声のミサ曲」に基づき、
元副指揮者(高橋信雄という人)が作曲?編曲?した「追悼曲(祈りの音楽)」らしい。
優しい、柔らかい曲調と音がどちらも気持ちいい。
これは定演のたびに演奏しているから上手いのか?と思ったが、
1曲目の「ウィンザーの陽気な女房たち」もそのままの流れできれいな音。
2曲目のグリーグの「交響的舞曲」は、もうちょっとテンポ早い方がいい部分と
ボリュームが欲しいなーと思う部分がなかったわけではないけど、十分堪能した。
3曲目が知っている曲だったのでテンションが上がった。
……だがしかし!!わたしは「新世界より」といえば、「家路」だと思っていたのだが、
第3楽章ってあれだったんですか!第4楽章もあれなんですか!知らなかった!
わたしはクラシックをまれに聴かないではないんですが、曲とタイトルが覚えられなくて。
得意な覚え方として、文字で覚える・図で覚える・耳で覚えるの3タイプがあるでしょう。
わたしは耳で覚えるのがすごく苦手。そして、音楽は耳でしか覚えられないから
(いちいち楽譜を見て覚えられるかというと疑問だが)定着しないのよね。
そして現時点で多分第4楽章とホルストの「惑星」のどれかがごっちゃになっている……。
「新世界より」は全体の音のボリュームも十分。
やっぱり生音はいいですよ。音波が心をマッサージしてくれている感じ。
これは心理的な面だけじゃなくて、音波という物理も作用している気がする。
いいですねーいいですねー。テンション上がるわー。
クラリネットの人が――上手だったですね。音がまろやかでとても幸せ。
音が歌っていた。
盛り上がったまま、フィナーレを迎える。拍手が鳴りやまない。
でも今回はアンコールはなかったのよね。近年、アンコールがないコンサートは
珍しいくらいだと思うので、1曲くらいして欲しかった気がする。
と、勝手なことを書いたが、大変楽しく聴けて幸せでした。
学業と両立させている学生さん、他校から通ってきている学生さん、OB、OGとして
参加されているみなさん、裏方の人もサポートの人も。
心から。ありがとう。
12月に次の定演があって、行きたいんですが、覚えてられるかどうかが問題なのよねー。
まあアドレスを登録しておくという方法があるのだが……
そういえば、ずっと前に東北大学邦楽部の存在を知った時に演奏会聴きに行きたいと
思ったけれども、その後思い出さずに未達なのよね。
コンサートプログラムのデザインが可愛くて良かった。プラハの水彩画。
こういうもののセンスがいいって珍しい気がする。
そういえば、今日左の上腕部がうっすら痛くて、昨日なんか重いもの持ったっけ?と考えたところ、
一所懸命拍手をしたからであることに思い至りました……
というよりも、この程度で筋肉痛になる軟弱さよ。
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