ものすごく有名な絵本。日本の絵本でのベストセラーに入るのではないか。
そういう意味で読むのを楽しみにしていた。
絵本を読めないわたしにも響く本になってくれるかと。
……しかし「は?」って感じでしたね、読んだあと。
どこが良くてこんなに人気なのかわからないなあ。
自分勝手に生きた猫が心から愛する猫と巡り合って輪廻の終わりを迎える。
って話だと思ったんだけど……
それにしては愛する白ねこがツンデレすぎるというか、いい話にならない。
前半も、いろいろな境遇を描いているのはいいけれども、
なんかどうも納得出来なくて。
心から可愛がってくれた飼い主でも全然猫には関係ないんだよね?
猫ってそんなもんだと言われればそうだが、そして急転直下、
愛する存在を見つけた猫は生まれ変わらずに死にました、と言われても。
フシギな感じ。
まあヨイ。わたしにはわからない良さがあるのだろう。
今回、佐野洋子のエッセイを読んでみるにあたって、
有名な「100万回生きたねこ」も一緒に借りて来たわけだが、
結局エッセイ(「わたしの猫たちゆるしてほしい」)も絵本も気に入らなかった。縁がなかった。
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本読みのわたしだが、絵本や児童書の良さが理解できないのが小さなコンプレックス。
まあ絵本であり児童書なのだから、出会う年齢にはある程度左右されると思うが、
でもホンモノなら子供にも大人にも訴求するだろうという思い込みもあり。
小さい頃、絵本をあまり読んでこなかったのが敗因なのか……。
うちにあった絵本ってほんの2、3冊だった気がするんですよね。
「三匹のくま」と電車の本と。覚えているのはそのくらい。
他には兄が好きだったウルトラマンがあった気がする。
絵本は読む時期が限られているから、母がコスパを考えて
買うのに消極的だったのではないかと邪推しているのだが。
「三匹のくま」は外国由来のお話で、絵が写実的過ぎて好きじゃなかったし。
電車は、電車が風景の中で走っている写真だけでそんなに面白くなかった。
あ、でも一寸法師の絵本はあった気がするな。
兄が読み聞かせてくれた気がする。
心に残っている絵本は「かたあしだちょうのエルフ」。
20歳過ぎてから読んだ「泣いた赤鬼」。
どちらも親戚の家で読んで号泣した物。
「おおきなかぶ」は面白かった。これも親戚の家か、病院かで。
ただこれらは「話」が好きなんですよね。
絵が好きで、って絵本は……ないな、多分。
「ぐりとぐら」も読んだことないし、「はらぺこあおむし」も知らないし。
いわさきちひろも、うさこちゃんも読んでない。
いわさきちひろの絵は好きだけれども、絵本はすぐ読み終わっちゃうから。
小さい頃のわたしは何を読んでいたんでしょうね?
まあ愛する絵本がなくても生きてはいける。
が、1冊くらい愛する絵本を持っていても良かったなと思いますよ。
……でもまあいいか、そんなに絵本にこだわらなくても。
わたしには「誰も知らない小さな国」がある。
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