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< ルパン三世 PART6 >

オープニングを見た時はわくわくしたなあ。
一番好きだった頃のテレビシリーズの雰囲気を写していたように感じたので。
久々にまともなものを見せてくれるのかと思ったんだ。

エピソード0は小林清志の勇退回だったね。50年もやってきたんだもん、
そのくらいのことはあっていい。これは楽しく見た。

交代したのは大塚明夫。全然違和感なく、次元として聞いていられた。

今までシリーズの中では4人組の関係性に違和感があった時もあったが、
少なくとも本シリーズの序盤は関係性としては好きな方だった。

だがしかし。

もうルパンシリーズは、シーズン4から全然話が違うからね。
まあ30年も間が空いていれば当然だが。
突然イタリアが舞台ってのも納得出来なかったし、話もつまらなかったしなあ。
もしかしてシーズン5は見てないかもしれない。

前にルパンシリーズを解説した番組を見て、
ルパンは素材で、作り手がそれを使って自由に(勝手に)作品を作るもんだと認識した。
そういうもんだと思えば、数々のスペシャルも認められるし、
シーズン4も5も面白くない話でももうしょうがない。

そしてシーズン6も同じく面白くない話だったのでした。
毎話毎話、話が飛んでた気がしたのはわたしの理解力の問題か?
全然別の話でしたよね?そして30分の話になってたものもあったけど、
話としてまったく盛り上がらず、起承転結もない回も多かったですよね?

途中までは、もういいんだ、と諦めがついていたんだ。
ルパンは素材なんだから。作り手がチャレンジする――それがどんなに
自己満足の世界でも――そのためのものなんでしょう。

だが、最終話はさすがに幻滅したね。
催眠術で操られるなよ、ルパンともあろうものが。
安っぽい愛情の表し方をするなよ、峰不二子ともあろうものが。
簡単に「仲間」なんていうなよ、次元ともあろうものが。
五右衛門は単に五右衛門だった。まあ出番も少ないしね。
銭形も全然活躍しなかったしなあ。そもそも山寺銭形はアソビがなくて不満。

オープニングを見た時には、シーズン6にしてやっとスタンダードなルパンに立ち返り、
まともな話を見せてくれるのかと期待したのに。

ホームズをわざわざ出して来たのにも関わらず、話は完結せずに終わりましたよね?
トモエって、ルパンの相手役として全然魅力的じゃありませんよね?
どうしてそんな話にするのか不思議だ。
我々が見たいのはスタンダードなルパン以外の何ものでもないはずだが。

絵や雰囲気に不満はなかった。
しかし話がダメだった。こんなんじゃ次は見ないよ。

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