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< 鎌倉殿の13人 第一話 >

まあ三谷幸喜だなあ、だよね。
一話を見たところ全然不満は感じてない。
想像通りの雰囲気で期待はそのまま持ち越されている。

いうたら、少し画面の色調が暗いというか鈍いところが気になった。
「麒麟が来る」ほどのバカみたいな明るさじゃなくてもいいから、
もう少しクリアな発色で見せて欲しいなー。普通でいいんだが。普通で。

現代口語を採用したのも総じて可。
軽みが必要なので現代口語がいいんだよね。やっぱり。

が、別して新垣結衣の造型はちょっと軽すぎるような……
結局八重も殺されちゃうんだよね。多分次回くらいで死ぬから、
その数少ない出番であの軽さだとちょっと整合性がとれなくなると思うのだが。

小栗旬は私生活でいろいろ書かれているので今一つ好きではないが、
このドラマ内での役者として不満はない。硬軟どっちも出来そうだしな。
片岡愛之助も安定。

注目の大泉洋は、案の定主役を食いそうな存在感。
しかしわたしはこの人のコミカルな役をよく見てるので、西田敏行と同様に
出て来ただけで笑ってしまって、頼朝のシリアスな部分、冷酷な部分を
味わえないかもしれないな。

大泉洋の頼朝、小池栄子の北条政子が並んでいるところを見て
笑いを禁じられなかった。「グッドバイ」を思い出して。
本人たちも最初はちょっと笑っちゃったんじゃないだろうか。

小池栄子、もう少しふくよかな方がきれいだと思うけどなー。
小池栄子と新垣結衣の佇まいの差は、勢力のある伊東祐親と、
そこまでの権力はない北条時政の違いということでいいのか。

目下最大限にラブリーなのは北条時政だわ。この人は楽しみだなあ。
いつかぎらりと目を光らせて冷酷な決断を下したりするのだろうか。

ぎらりと目を光らせてましたね、大泉洋は。
こういうの見ると演技上手いなと思う。が、わたしはコミカルな大泉洋が
好きなので、どちらのスタンスで見るか迷う。

あ、それにしても「じさま」「じさま」とあんなに懐いている、
関係が近い様子なのに、すぐ戦闘状態に入ってしまうのは解せないよ。
いや、そういう側面があったことはあったと思う。
でも伊藤祐親と北条氏、その他の近隣豪族との間柄はもう少し殺伐とした
ものだったのではないかと感じている。
面従腹背というか。……潜在敵、くらいの関係ではあっただろう。

まあこれから一年間のお付き合いに、上手く行けばなるのだからのんびり見よう。
現時点では特に不満は持ってない。人数が多いのはタイトルからしてすでに
わかっていたことだし。

北条だけでも子弟の人数が多いし、伊東氏も若いもんがいるし、
その他に近隣豪族の若いもんもごちゃごちゃいるし、
一話でもすでに分からなくなった人は何人かいたが、ここんところのドラマでは
まだ特徴を出してくれているだけだいぶまし。
出来れば話ごとに役柄を書いといて欲しい。

楽しみにしています。

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