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< 笑の大学(映画をテレビで) >

というわけで映画。この映画は封切りの際に映画館で見たんだけれども、
それだって2004年の話だもんねえ。もうほとんど20年近く前の話。
数か月前にテレビでやっていたので、録画して見た。

話の詳細は覚えていなかったが、ストーリーは珍しく覚えている方……
と思っていたが、舞台を見た時に映画版の最終部がなかったことに気づかなかった。
そうでしたね、舞台ではシンプルな喜劇で終わるんだけど、
映画は、ヒューマンドラマとして終わっている。

映画館で見た時も思ったけど、映画じゃなくて舞台だよなあ、と。
今ではすっかり三谷幸喜監督作品だと思っていたが、これ監督は別な人なんですね。
三谷幸喜はあくまで舞台の作者であり、映画としては脚本と。
そして監督だった星護という人は、舞台を映画化する話を持ち込まれた時に、
「こんなに完成された舞台を映画には出来ない」と一度は断っているそうだから、
作品として舞台寄りになるのはむべなるかな。

映画はタイミングの笑いは難しいよね。いや、タイミングの笑いが難しいのではなく、
やっぱり舞台の呼吸で映画を撮るのが難しいのかもしれない。
面白かったが、舞台だなあと。舞台で見たくなる映画だった。

が、コメディ部分以外、というか終盤のストーリーは映画でこそ、かもね。
舞台で出来ないものでもないと思うが、せっかくすっきりとしたコメディが
別なものになってしまう。舞台はそのままがいい。
映画だとやはり何か付け加えないとならないかも。

わかっていたことながら、舞台と映画は別物として見るべきですな。
ラジオドラマ版もあるそうだが、それは視聴できまい。
よく書く。三谷幸喜。

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