1、2年前にNHKプレミアムでツタンカーメン王墓の特集番組をした。
ツタンカーメン王墓なんて今までひたすら特集番組が作られて来たので、
どの番組かもうわからないや~~~。CGが有効に使われていて、
わたしの好きな役者さんが珍しく出てたのはうろ覚えに覚えているんだけど、
誰だったのかすら覚えてない。
「お墓が右折で作られているのは女性用だった証拠」とか言っていた記憶。
具体的にはそれしか覚えてない。
まあ、それはそれとして、その番組が面白かったので数十年ぶりにツタンカーメンの関連本を
読んでみようと思い立ったわけでした。
数十年ぶりに確認したら、スタンダードな知識もだいぶ変わってるんじゃないかと思ったし。
そう思ってここ10年くらいで出たツタンカーメン関連本を何冊も読んでいるわけですが、
あんまり新知識が書いてなくて不満。
数十年前とここ10年で、研究があまり進んでないのはおかしいのではないか……。
他のマイナーな分野ならまだしも、ツタンカーメンですしねえ。
そんな中で、この本はある程度現時点の研究がわかって過去との比較も出来、面白かった本。
わたしが求めていたのはこの本でした。
……だが読んだ内容は忘れましたッ!
一番覚えておくべきは、「昔はツタンカーメンは死因が〇〇だったと信じられていたが、
現在の調査結果からそれはあり得ないとわかっている」という部分なのだが、
……これなんでしたっけね?ほー、こう書いてあると読んだ甲斐があるなあ、と思ったのだが、
読んでから10日も経つと全然覚えてない。
毒殺説。撲殺説。マラリア説。以前出ていたのはこんなところかと思うが。
……毒殺説は否定されたって話だったかな?で、撲殺された根拠の頭蓋骨の骨の欠損は
撲殺の跡というよりは調査の過程で紛失されたものであるという話だったかな?
あかんー。全くたしかじゃない。
あ、でも新知識として大事なこと。
わたしはアイはアンケセナーメンを無理やり結婚して王位を簒奪した悪人だと思っていましたが、
アメンホテプ3世の妃のティイのお兄さんで、むしろアマルナ王朝ファミリー、
アンケセナーメンにとっては頼りになる大叔父さんって感じだったらしいです。
あとアンケセナーメンはツタンカーメンと結婚する前にアメンホテプ4世の子どもを
産んでるんだってね。形式的な結婚はあり得ると思っていたが……。
過去の定説と現在の定説にそれぞれ言及してくれるのでわかりやすい本でした。
新書はこうでないと。おすすめ。
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