ほんの何冊かしか読んでないけど、わたしこの人の作品好きです。
でも図書館に5冊しかないのよ。
イギリス王道!といった、ユーモアと折り目の正しさが満載のユーモア・ミステリなのにねえ。
日本のミステリファンはイギリスミステリ、好きでしょう?
なんでこれだけしか翻訳されてないんだろう?不思議。地味なのかねえ。
今まで読んで来たマイケル・ギルバートのなかで、これが一番面白かったかな。
これもまた、イギリスらしい道具立てだよね。
「大聖堂の殺人」も「十二夜殺人事件」も……そして内容は忘れたが「捕虜収容所の死」
(Amazonであらすじを読んでうっすら思い出した)も「ケイティ殺人事件」も(忘れたけど多分)、
これぞイギリス。
大聖堂をめぐる人々とか寄宿学校とか。
こういうの、イギリス好きは弱いんだよなあ。それなのに翻訳数が少ないなあ。不満。
今回は弁護士事務所の話。法廷弁護士と事務弁護士がいるのがイギリスの特徴。
ソリシター(事務弁護士)と出てきたらイギリスの話だと思って間違いない(かどうかは知らない)。
今回の舞台は弁護士事務所。かなりの規模でやっている事務所らしく、10人位?
この人々の書き方が魅力的。類型的とはいえ、組合せが上手い。
特に今回は浅羽莢子さんの翻訳だからね。
わたしは浅羽さんは「セーラ・ケリングシリーズ」以来信頼している。
うっすらと残り香のように漂うユーモアが魅力的。
もっと翻訳、読みたかったなあ。20作くらい未訳がありそうなんだが……
60年経って(日本的に)再発見されて翻訳続々、という状況にはなりそうもないですか。
原書にあたれってことですか。
2,3000円のペーパーバックはあるようだが……まあちょっとそんな英語力はない。
どっちかというと素直そうな文章だとは思うけど。
小学館
売り上げランキング: 1,187,300
コメント