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< どら平太 >

この時40才そこそこですか。役所広司。若い。
こないだの「関ヶ原」での徳川家康の怪演が印象に残っているので、だいぶあっさりした演技に感じた。

まあまあ面白かったんだけど、わたしは最近「山田孝之のカンヌ映画祭」を見ていて……
どうもその印象が残っているせいか、賞を狙っているような衒いを感じてしまった。
こういう作風の監督なのかもしれないけどね。他の作品見たことないし。

17年前の映画だから受け取り方が違ってくるのも仕方がない。
主人公が強くてハラハラしない話は基本的に好きなのだが、しかしこの話の作り方はどうもね。
主君のお墨付きの偽造なんて、発覚したら一族獄門磔ではないかと思うのだが、そんなあっさりバラしたらさー。
重職たちもあまりにも簡単に身を引きすぎだし。

安直さを最初から狙ったのだと割り切ればいいのかもしれないが、これだけ役者を揃えて
安直な味ってのもちょっと勿体ないと思います。
浅野ゆう子が演じた芸者も、設定的に無理があると思うしねー。国許というのがどこの設定なのか不明だが、
女一人で江戸から出てくるってのも無理だし、奉行職の人を「連れて帰ります」とか言うのも意味不明だし、
馬とかけっこするくらい足が速くて体力もある。という謎多き女性でした。

安直さでいえば「超高速!参勤交代リターンズ」並みでしたな。
あれはそもそも安直さで売っているんだから別にいいかもしれないが、
この作品はそれではダメなんじゃないだろうか。

まあ役所広司を見るという分にはいいと思うけど。

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