こういうの、イギリス映画の十八番。
老人の話とか家族の話とか、どこにでもある普遍的な問題を提起して、ちっちゃく(いささかファンタジックに)解決して終わるの。
というと否定的に聞こえるだろうが、こういう心温まる話は好きなんだ。
やはりジュディ・デンチがね。好きだ。
この人は老賢人から、高飛車な貴婦人から、その辺のおばさんから、何でもできますね。素晴らしい役者だと思います。
でもこういう気弱な役はあまり見たことがなかったかも。新鮮。
何しろ話が老人たちの話だから、登場人物の多くが高齢の役者で、みんないい味出しますよ。
久しぶりに見たけど、誰だっけ、この人……何度かしっかり見たなー。と思って調べて思い出したのはマギー・スミス。
マクゴナガル先生!他でもけっこう見てる。
「ダウントン・アビー」にも出てるのか……。この人を見るために見てもいいかも。
しかもそれをすると、Huluとのお別れがまた遠くなる。
今回の役柄は強烈な人種差別主義者。……にしては、よくもまあインドまで行けたね。ちょっと無理があるけどね。
無理があるといえば、車いす生活だったのに、話の最後ではホテルのフロントに収まってテキパキ動いているのが(^^;)。
まあハッピーエンドでいいけれども。
イギリス映画はこういう個別状況を平行して描くのが好きで、今回も老人7人の話を並べる。
しかし2時間の映画で7人のそれぞれを描いて、過不足なくってのはやっぱり上手いね。
さすが「そして誰もいなくなった」を生み出す国。ちょっと違うか。
2時間、飽きずに見てた。
7人の中で、あの口うるさい奥さんも大いに同情の余地はあると思うよ。
わたしでも無理だ。いきなりインドに行って暮らすのは。
ただでさえ外国暮らしなんてそれなりのストレスは前提なのに、好きでもない国に、お金がないからという理由で
移り住まなければならないとしたら……まあそれがなくてもガミガミ系の奥さんだったけれどもね。
でもこの人も、悪い一方だけには描いてない。こういうところが心温まる所以。
ちらっと若者のストーリーがあるところも上手いね。話のアクセントになる。
ジュディ・デンチが雇われる流れは安易だけれども、いい関わらせ方だ。
続編もあるんですね。ちょっと見たいな。そのうちやってくれないだろうか。
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インドの雰囲気を楽しませてもらった。
インドには多分生涯行かないと思う……建物は気になる場所が多々あるのだが、あの人混みは無理。
どこでもドアで直接タージマハールとかに行けるのならば何とか……
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