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◇ スティーグ・ラーソン「ミレニアム 2 火と戯れる女 上下」

面白かったが、どっちかといえば第1作の方が。

いやしかし、最後はどーしよーかと思った。……が、え!?こうなる?とオドロキの展開。いいんかいな。
まあわたしはいいけど。
今回は珍しく後半部分は家読みした。気になって仕方なかったので。
気になる展開の小説なんて、近年ほとんどなくなってるから「吉原手引草」とこれと2冊続いたのは重畳。

でも今回はあまり人物同士が絡まなかったから、前回よりはちょっと旨みが足りなかったかな。
それぞれのキャラクターは前作同様好きなんだけどね。

しかしミカエルはちょっといろんな女と寝すぎ。
前回の何だかさん(名前忘れた。学校の先生)はまあわかるとして、ハリエット・ヴァンゲルはどうよ。
現時点では話としても特に必然性がないから余計そう思う。色情狂の治療をした方がいいと言われて
びっくりしたりしているけど、びっくりする必要がない気がする。
エリカ・ヴェルジェだっていい気分ではないでしょうよ。

そして“最悪な出来事”がもったいぶったわりには、いまいちピンと来なかった。
ピンと来なかったのはわたしが鈍いだけかもしれんが、うーん、もうちょっと盛り上げて書いてもいいかも。

でも読んでる間はハラハラドキドキの大変面白い小説だったが、読み終わって数日経ったらけっこう内容をあっさり
忘れてしまった。近年記憶力はないに等しいし、だいだい読んだ本なんてそんなもんだが、ちょっと残念です。
いや、面白いですよ。3作目も期待。
ただもうちょっと登場人物がしっかり絡んで欲しい。まあ今回は絡まなさを面白く見せるのが眼目だろうが。

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