ギモンはありつつも、まあまあ面白く見てたんだけどさあ……
最後がなあ。コバヤシが手際良すぎ。アンタいくらなんでもそんなに手際良くは……。
マフィア?の極秘情報の受け渡し場所を突き止め、北村一輝の娘を拉致監禁し、爆弾を作り、画像を見られるようにし、
ちょうど拳銃が落ちてて、しかもその拳銃を打てるとか。
拳銃って、反動がすごくて初めて撃つ人がそうそう当たるもんじゃない気がするのだが。
拳銃なかったらどうやって殺すつもりだったの。相手は5人。
どんだけスーパーマンやねん、という感じだ。
という物理的なヤレヤレもさることながら、
あの状態で、社長が「わたしはあなたを赦します」というセリフも、ナニゴトですか?と思うし、
いくら窪田正孝が瀕死とはいえ、娘がガソリンを抱えさせられた状況で、北川一輝が娘のことをすっかり忘れてるのもアレだし、
そこまで作ってて娘を殺さないのも、警察がすぐ来るとわかってて5人も人がいるところに
のこのこ出てくるコバヤシもコバヤシってナニ?だし。
なんかイロイロ。ヤになった。
窪田正孝が死なずにハッピーエンドってのもね。
わたしはバッドエンドは基本嫌いだが、しかしあの状態で生きててピンピンってのは納得出来ませんが。
何か月も経たなければ回復しないだろうしさー。
父娘同居という着地も嫌だったなあ。恋人同士ならアリだっただろうけど。何かキモチ悪かった。
しかし窪田正孝はいい役者ですね。
だいぶ感心した。「浪花の華~緒方洪庵事件帳」で地味ながら好印象ではあった。そこからだいぶ育って。
ここんところ「ラスト・コップ」と「火村英生の推理」で見てる。この辺はいい感じの脇っていう程度で、
好感触でありつつも感心まではしなかったが、今回の主役は心に傷のある主人公をしっかり演じた。
こういう深みのある役をもっとやらせてみたいね。まあわたしが見てないだけで色々やっているのかもしれないが。
脇も主役も出来る人がいい役者。
北村一輝は心配ないしね。
この人も、わたしが初めて見てから数年は、ホストだのヤクザだの、この濃い顔から一定の役柄しか来なかったようだが、
ここ10年くらいは自在ですね。「猫侍」の役柄が一番好きかなあ。
今回のこれは、わたしが見た北村一輝で初気弱人間の役柄。挙動不審すぎるきらいはあるが、好演。
鶴太郎もけっこう味がありますね。好きか嫌いかといわれたら、微妙にキライの方に振れる人なんだが、
今回のこの役柄はかっこよかった。キライと言いつつ「謎解き!江戸のススメ」はかなり好きで見てたんだよなあ。
ということはキライでもないのか。
阿部純子という人は……がんばったとは思うけど、可もなく不可もなくな感じかなあ。
役者のせいではないけれども、「彼女が死んだから私が生きてるんだよね」って台詞はナイよなあ、と思った。
そんな風に言われたら、わたしだったら殴る。反射的に殴る。
言葉にするにはあまりにもリスクがありすぎる言い方だと思う。
賀来賢人は、こないだの「スーパーサラリーマン左江内氏」で、けっこううざったいキャラをやっていたので、
今回のシリアス役が意外。
上記のように台本的なコバヤシはダメダメだと思うけど、賀来賢人は良かったのではないだろうか。
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DVDなさそうなのであえてCD。
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