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◇ 梨木香歩「f植物園の巣穴」

久々に読んだ梨木香歩は相変わらずの不思議ちゃんなのであった。
主人公のことを説明せずにどんどん話がファンタジーへとずれ込んでいく。
でも好きなんですけど。明治期っぽい青年の話を書かせたらピカ一ですな。

……が、ピカ一はピカ一でいいんだけども、「家守綺譚」のシリーズとあまり差別化が出来てないと思って気になる。
「家守綺譚」と「村田エフェンディ滞土録」は同じ作品世界の話ということで納得できるけど、
「f植物園の巣穴」もむしろ「家守綺譚」のシリーズのなかで処理すべきじゃなかったかと思う。
同工異曲すぎるなあ。

タイトルからは、主人公が女の子っぽいイメージを持ってたな。
そのせいで主人公をつかみきれないまま最後まで読んでしまったかも。
まあとにかく好きなんですけど。できればシリーズのなかに収めて欲しい。

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