スキヤキウエスタン。名前をつけるとしたら。
……と思ったが実はすでに「スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ」があったんですね。
これもちょっと見たいような見たくないような。
いや、わたしはこの作品、けっこういいと思いましたけどね?
たしかにお金を払って見に行ったらだいぶ不満は残るかもしれないが。
そうでないなら、見た時間を返せ!というほどでない。
まあ実は、前半を過ぎたあたりで眠くなり昼寝に突入、残りは数日後に見たんだけどね。
なんだか妙に真田広之がかっこ良かった。親を殺された白人少年と旅をして、実に正統的なヒーロー。
ヒーローというにはそこまでスーパーマンじゃないけど。一応剣の達人ですよね。
しかし示現流って薩摩示現流の他にあるの?元水戸藩士の設定じゃなかったっけ?
この辺整合性がいまいちのような……
でもまあいい。だって見てても真田広之の敵討ちの部分、どういう設定なのかわからなかったんだもの。
そしてまあいわば王道の真田広之パートに対して、……ウエスタンでなぜアンタ?という竹中直人。
このパートはかなり徹底してギャグで、サムライにどうしてもなりたい忍者という設定。
保安官に牢屋に入れられても、関節外しで隣の牢屋に入り込み、そこにいたインディアンの……
……ネイティブアメリカンですか、娘ととっとと寝てしまう。
しかしわたしは、娘さん、いいのか、竹中直人で!?と思ったよ。
どう見てもアホさ全開、日本人が見ても怪人だからなあ、竹中直人。(褒めてます)
竹中直人のパートは添え物という感じでもなくてね。真田広之パートより時間的に長かったかも?
アホらしいんですけどね。こっちのパートはね。でもわたしはアホさ加減がけっこう丁度良かった。
その他に、これはアメリカ人の“暴力教師”のパートがあって。
彼はなぜか唐突に真田広之に合流すると言い出し(「体育の時間だ!」とか「今日から春休みだ!」とか
勝手に決めてかなり乱暴)、昔の教え子の愚連隊を5人あっという間に手下にしてかなり強力な戦力になる。
このパートはけっこう話メチャクチャなんだけど一番動くし、結局これがメインストーリーかもしれない。
愚連隊が素直に手下になるところなんか、リアリティは全くないがわたしは好きだった。
「ミルク!」のところとかもね。
この各パートの配分がフシギだった。
誰が撮ってるんだろうなー?と思っていた。まさかこのキャストでアメリカ人が撮ったとも思えないが、
日本人が撮ったにしては、わざわざ海外ロケまでしているのにホント話がてきとーですよね。
日本人が作るのならばもう少し細部を詰めそうな気がするし、湿度もあるんじゃないのか。
と思ったら岡本喜八作品。といっても多分その監督作品を一度も見たことはない。
ウエスタン好きな老練な監督がスキヤキウエスタンを撮ろうとするとこうなるのかと理解した。
なーんも考えないつくりで……セットがチャチなのも話がワヤワヤなのも、まあいいか~という感じになる。
嫌味がなくね。飄々としたつくりでしたよ。
Huluにて視聴。
(配信番組は随時変更があります)
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