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< 名探偵登場 >(テレビ視聴)

かなり昔のアメリカ映画。古き良き時代の、と言うべきか。

よくこんなの金かけて作って劇場公開したよなー。……と、今なら若干思ってしまう映画。1976年公開。
ゆるいパロディなんですな。5人の名探偵とその助手が一人ずつ、合計10人が出てきてアレコレする群像劇。
名前くらいしか知らない人が3人、あとはポワロとミスマープル。
本来はホームズとクイーンを出すべきところではないか。

トリックはアイディア色々!という意味ではずいぶんよく考えられているのだが、
全体的にカチッと決まっているわけではない。わけではないが。まあいいかな。
完全にお遊びで、ゆるゆると作ってある、そのユルさを楽しむ映画。

正直、最後の解決篇の七変化は……なんかもう変わり過ぎてよくわからなくなっちゃうよ。
まあでもこれもまた良し。ドタバタ喜劇のノリで。
館の雰囲気は好きだった。イギリス物っぽい。

役者たちは、多分曲者ばっかり集めたんだろうなとは思うがあまり知らない人ばかり。
ピーター・フォークくらいか。マギー・スミスと。ちょっと若すぎてよくわからなかったが。
あとはアレック・ギネスがそういえばオビワン・ケノービだがあまりピンと来ず。
カポーティは「ティファニーで朝食を」の……あれ?作家だよね?と思ったらこれには役者として出てるんだねえ。
マーブルさんはマープルのパロディであるなら、もっと可愛らしさとイギリス婦人らしさが欲しかった。

目の見えない執事と、耳が聞こえず口もきけず、英語もわからない新入りの料理人のところとかは笑える。

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ついでに < 名探偵再登場 >

「名探偵登場」のてっきりその続編かと思うが、実は全く違う映画。
事前に知ってて見ましたけども。
あえていえばパロディ映画ってことだけが共通か。あ、あとピーター・フォークが出てるのも共通か。

話がさっぱりわからない映画だった。というか、途中で居眠りをしたら、その前の部分をすっかり忘れていた。
わざわざ戻るのも面倒なのでそのまま見た。
まあストーリーが重要な映画ってわけではないですよ。ドタバタ喜劇。
ドタバタ喜劇として全然面白くないわけではないけれど、面白い映画か?と訊かれたら面白くないというしかない。

ピーター・フォークも、コロンボをやってる分には好印象だけど、
前作と今作のように下手にハードボイルドを気取ると、こういってはなんだが、ちょっといやらしいね。
嫌味があるというべきか。好きじゃなくなる。

女性陣が5、6人出てきたけど、これが実はほとんど顔が覚えられず、誰だっけこれ?と思いながら見ていた。
おっさんの区別がつかない映画はわたしにはよくあるけど、女優の区別のつかない映画は少ない。
衣装で何とか差別化をしようと思うんだけど、話がよくわからないので誰が誰だったやら……

まあタイトルだけで見たけど、見て得をするような映画ではなかった。
正直つまらん。まあ、古き良き時代のドタバタを見たい、というならなんとか……。
それでも面白くはないですけどね。

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