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< ちかえもん 1話&2話 >(ドラマ視聴)

こっりゃあ面白いじゃないですか!
最初はよくわからなかったけどね。竹本義太夫と近松門左衛門の内心の応酬って。

何しろ近松門左衛門役が松尾スズキってね!
しかもいつも松尾スズキって言えば、変な役か変な役か変な役で、だいたいが変な役ですやん。
それが今回は主役!それもあくまでも普通の変な役止まり!
変な役と言えば、青木崇高の方がずーっと変な役やわ。

そしてまたこの青木崇高がいい!
大変明るい変な役をとても好演している!これはいいですね。可愛げのあるオトコ。
前に見たのはこの人のなんだったかなあ。その時もけっこうなヒゲモジャなイメージがあるのだが。
と思ったら、本人がそもそもヒゲの人でした。
多分前に見たのは大河の平清盛関連での旅行番組だった気がする。

話は一応時代劇なんだけど、ノリは現代人。近松の内心のツッコミなんかはネットのノリかね。
このオフザケで嫌味を感じさせないのはなかなかな気がする。
そして、近松は打たれ弱い現代人のおっさんの典型。もうこれは身につまされるわ。
時代劇の皮を被った現代劇と言うべきにやあらむ。

脚本、藤本有紀。わたしは初耳だが実績のある脚本家のようだ。「花より男子」は見たな。
「ちりとてちん」と「平清盛」で青木崇高を起用している。なるほど。

「偽装の結婚」でコメディエンヌぶりを発揮し、わたしの中で評価が上がった富司純子だが、
今回の役柄もいい感じのオカン。
今回はそこまでコミカルじゃないが、松尾スズキと並んでハマるとはねえ……。意外。

お袖が散々年増呼ばわりされているのに違和感がある。わたしにとっては優香は今でもコムスメである。
でも彼女も35歳になったのか。月日の経つのは早いものよ。
今回のこの役柄はとてもよく映えると思う。すごく得な役に見える。
多分打たれ弱いおっさんの心の隙に入り込む癒しの雰囲気があるんだな。
わたしが男だったらこういう人に惚れてしまうかもしれない。

あ、そうそう!音楽、宮川彬良。これがなかなか。
実は見事に作品世界をバックアップしている。多分、作品のカラーからして、本人もノリノリだろう。
宮川彬良がキャラがとても立っている人で、この人が前にゴスペラーズとやっていた音楽解説番組で
(たしか「どれみふぁワンダーランド」……あ、すみません、共演はゴスペラーズじゃなくRAG FAIR。
戸田恵子さんも良かったなー。)非常に面白かった。この番組はもっと見たかったね。
そのキャラ加減からして、今回演出にも関わっているのではないかと妄想されるほどハマっている。
お見事。

全8回という短さから言って、この調子で最後まで上手にまとめてくれたら名作認定になりそうな気がする。
だがこの時点でそういう期待を持ってしまったということは、ハードルが相当上がったということだから、
どうかね~。楽しみに見ることにする。

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