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< ナポレオンの村 >(テレビ視聴)

まあまあ面白かったよね?面白かったと思うのに視聴率低かったってね。残念。

話をかっちり作ったとは言い難いけど、わたしは役者の面白さで十分見られたけどなー。
みんな良かった。主役の麻生久美子を始めとして。唐沢より麻生久美子が丁寧に描かれてた。

なんだっけ、商工観光課?の面々も出番が少ないわりに良かったと思うー。
欲を言えばもう少しムロツヨシに美味しいところを上げて欲しかった。ちょっと普通。
沢村一樹、わっるい市長をストレートに悪く演じて良かった。
このドラマでの沢村一樹と唐沢寿明は相互変換可能だなーと思いながら見ていた。
まあでも現行のキャスティングで良かったとは思うが。

とにかく麻生久美子ですな。わたしは。
大好きな役者です。どんな表情をしていても見入ってしまう。
今、Huluで「時効警察」を見直しててですね……。これも初回放送と再放送とで結局3回くらい
見ている気がする。好きなんだよなー、このノリ。
逆にシリアスなドラマはほとんど見ないから、麻生久美子が毎回似たようなキャラクターというのは痛し痒しだが。
しかし今wikiを見てたら、意外にテレビドラマには出てないんだね。
「なくな、はらちゃん」も面白かったー。

家にいる時の麻生久美子は誰だかわからなかった。
ぱっと見、商工観光課のおばさまかと思った。メガネだし。
家へ帰ると格闘ゲーム三昧という設定は、わりとわたしは好きでしたね。わかりやすくて。
弟とはそんな絆が……。ベタですが、こういう性格の理由づけとして納得出来た。

話は安い。安易。滝壺レストランなんて悪天候の時はどうするんだという根本的な疑問が。
あんなオシャレなレストランにしても、アクセスがアクセスだから、来る人はアウトドア寄りの恰好だよね。
そんな恰好であんなところに座っていたら、違和感この上なく、利用者も落ち着かないだろう。
せめて屋根のある建物も作らないとさ。
2話目なんてそのまんま「となりのトトロ」だしなあ。
でもわたしは全体的にこの安さはまあ受け入れられた。

唯一、7話はあかんかったが。
話、ボロボロでしたな。西村雅彦が突然出てきて、山本耕史が突然悪役キャラになって、
唐沢が、詳しい話を聞く前に「あなたのやり方は間違っている!」と決めつけ、そのわりにすぐ静観に転じ。
まだ西村雅彦が利権に貪欲な悪役というならわからないでもないけど、
予算配分委員会が悪役ってのは間違ってるよねえ?予算は予算として限界があるんだし、
個別に対応できるはずないじゃない。
しかも委員会で唐沢が説教するって!そんな筋合いさらっさらないわ。

最終回がこんな話だと、……やっぱり駄目ですかねえ。

まあその他にも、モブが愚かしく扱われているのはいやだったなー。それがあると途端に脚本が安っぽくなる。
作家はあんまり頭を使って書いてないな、と思うのが如実に出る。
具体的には1話の花火で「中止ってなんだよ、ふざけんなよ」とはこれ見よがしに入れることとか、
まったく同じ構造の滝つぼレストランの遅れの時とか、婚活パーティのその他大勢の反応とか。
昭和のドラマじゃないんだから「金返せー!」「そうだそうだ!」的な手垢の付きまくった流れは止めて欲しい。

……まあやっぱり話はダメか。
役者は良かったので、役者はみんなホメたいです。話がもっとちゃんとしてればねえ。惜しい。

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