一話を見始めて、ああ~、時効警察の同類か~と思った。その作りこまれたユルさが。
なんの情報もないまま見始めたので、出てるのがオダギリジョーと栗山千明だということも知らなかったんですよね。
まあしかし「時効警察」は好きだったので、その雰囲気を継承してくれるのはむしろ嬉しい。
愉しく見た。
しかし。最終話でびっくりした。
以下、ネタバレ。
これ、1話~8話と最終話って全然別な話になってますよね?
わたしは1話からひたすら漫然と見ていて。
「永遠の杜学園」という学校名や登場人物の名前が意味ありげだなあとは思いつつも
まあ映像の雰囲気と同じく、意味ありげにしたいだけなんだろうと納得していた。
最終話、冒頭の銃撃戦の後、いきなり星崎さんにシリアスに怒鳴られて気分を害し(←わたしが)
え~ここまできてシリアスぶってんじゃないよ、と思ったが、エンディング。
――あれはどう見ても死んでますよね?死んじゃまずくないんですか?そういう話じゃないだろう。
しかしそれを見ても、そういう話だとは思わなかったのに、
感想を書くにあたりWikiを検索したところ、なんかいろんなサイトが出てきて。
……えええっ!あの話ってそういう話だったの!?
近年になく相当びっくりした。そんな話だとは全く思ってなかったし。
でも言われてみればけっこう……色々仕掛け作ってるなあ。単に小ネタで仕込んでるだけだと思っていたが、
そういう全体的な繋がりもあるとなると、それはたしかにそういう話なんだろうなあ。
おやおやおや。
自分の目のフシアナぶりに驚き、可笑しくなった。でもまあ仕込みを目を皿のようにして探すという見方は
好きではないので、まあいいや、このフシアナぶりでも。
わたしはほんとは、「わかる人にはわかるけれども、ほんとはこうなんだよ」という作りは好きではない。
しかし今回のコレは、全然あるがままに見ても楽しめたし、実は裏にはこんな意味がというのも
けっこう納得出来たので良かった。どっちとして見てもいいのがお手柄ですね。
作り手にすっぱり斬られた快感があった。
まああまりにこじつけになってくるとちょっとヤなんだけどもね。
ゴーギャンまでは良くても、ミレーやゴッホになって来るとそこまでコジツケなくてもいいやん?と思う。
名前関係でわたしの基準でOKなのは(どっちかというと感心するのは)、
月代美波、萌黄泉、桂東光子(元ネタ知らんけどね)、平坂歩、占部日美子などなど。
コジツケだろうと思うのは、
東雲麻衣、甘利レミー、敷島澪、星崎剣三などなど。この辺までなると微妙。
……全然気づかなかったわたしが今更仕込みネタの話も出来るはずがないので、
ユルくて凝った話が好きな人は見てみて下さい。
最初は全く漫然と見るもよし、最初からネタを知った上で見るもよし、
最初は自力で気合いを入れてネタを探すのもよし。その場合、1話ごとに「こんな話なのか?」と
推理&発見したネタを書きつけておくと、後から見て、より楽しいと思われる。
一人推理ゲーム。
しかし今に至るまで全ての謎が解き明かされているわけではないようなので、
最後まで見ると正解が出てすっきり!ということにはならんので予めご了承ください。
Huluにて視聴。
(番組は配信期間が終了する場合があります)
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