図書委員会有志の話だというので読んでみた。
表紙からしても、全く疑いなくエンタメだと思って読んでいたのにいつまで経っても話が始まらない。
……これってもしかして純文学なんですかね?
半ば以上読んでようやくそれに気づいた。おお、そうですか、芥川賞ですか。
しかしわたしはエンタメな青春小説を期待して読んだわけであって。
なんかいまいち。どう見てもエンタメ向きのキャラクターが全然動かないっつうのも無駄な気がするし、
純文学なら純文学でいいんだけれども、純文学としての面白みはほとんど感じられないなあ。
純文学なら文章の面白さとか、描写の独自性とか、そういう部分をもっと求めたいところだ。
図書委員会有志の日常生活。実はわたしは高校時代、まさにそのものだったので、
そういう意味では懐かしさを感じたが、それが懐かしさ以上のものになっているわけではない。
若者が読むと違うのか?
どうせだったらエンタメとして書いて欲しいなあ。そうするとスカッとしたノスタルジアを感じて
楽しめただろう。
わたしは純文学をエクスキューズとしてとらえているけどね。この作品は。
純文学がエライんじゃない、読んだ人が愉しめる作品がエライのだ!
あと2作くらい読んでみようとは思っているけど。
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