この冬は余り糸作品に思いのほか時間がかかったこともあって、セーター2着しか編めなかった。
しかしたしか昨年も2着だったな。去年はコクーンのセーターを3回くらい編み直ししたせいで
なかなか進まなかったんだよな。今年編もうと思っていたクークーのセーターは来年持越し。
先に、ついこないだ買ったアルカンジェのセーターが出来上がった。
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なんでこれが先に出来上がったのかというと、……早くクリアして、意識から遠ざけたかったから。
アルカンジェは今年の新製品で、お試し価格ということで値段が安かった。
わりと衝動買いで買うことに決めて、色を考えた時、
――自らのタンスを眺めて、冬物はいつもモノトーンばっかり着てるよなーという自省があったため、
明るい色にしようと思った。せっかく毛糸なんだし。
いつも着てみない色にしよう。
そういう思考に基づいて、テラコッタオレンジなる色を買ってみた。
いつもそうなんだけど、ZAKKAとピエロは、画面上だととてもニュアンスのあるいい色に見えるんですわ。
テラコッタオレンジも地味すぎず派手すぎず、茶色がかったオレンジの、微妙ないい色に見えた。
だが届いた現物を見てみると。
……うわ!こんな色?
オレンジというよりガッツリ朱色だ。わたしのキライな朱色。いかにも着色というべったりした色。
透明感のかけらもない。……いや、この色が好きな人はいるだろうけど、わたしの嫌いな色だったんです。
やっちまった~~~~~~……と思ってユーウツになって、
しかし買ったからには編まねば意識から消えないわけです。
編んでも毛糸だまからセーターという別な形で残るのは間違いないのだが、
毛糸だまの状態だと、「これを何とかせねばならない」というプレッシャーがずっと続く。
それくらいならちゃっちゃと作品に仕上げて、しかるのちに忘れることにしたい。
それに、編んだらそこそこ良くなった、というのはよくあることですしね。
そういう期待をして編み上げたセーターがこれ。
う~~~~~ん。
形は、着てみるとそこそこいいんだけれどもね。……色は乗り越えられないなあ。
着てみたところ、友人に「ナポリタン色」と命名された。おお、まさに!
しかも12玉で毛糸が微妙に足りなかったので、色確認のために1玉だけ買ってあった赤を使って
最後の縁編みをしたので、まさにこれは赤のパプリカ?はたまたトマト?
緑のボタンでもつけたら、ピーマン。完璧なナポリタンだ!
うーん、がんばってなるべく着てみようと思います。そしてどうしてもダメになったらひっそりと
タンスの奥でコヤシにします。コヤシも着々と増えてるなあ。どうしたもんか。
ちなみにちょっとだけ使った赤は、つやのあるいい赤。赤を着るならけっこうきれいな色だと思う。
その前に赤を着られるかどうかについて家族会議をしなければならんが。
糸として、色ではない部分で評価すると、多分なかなかいい糸なんだと思います。
編んでいて手触りがいい糸。
しかしかぎ針で編むには少し太かったな。棒針推奨な気がする。
しかもこんなパイナップル模様にしたら、多少重いですしね。
ちなみに、セーターの形はこの本から。
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この18ページで、本来は夏糸のテープヤーンが指定糸。
ゲージとしてはアルカンジェで4号針ならちょうどくらいだったかもしれないけど、
編地の風合いを比較して5号針で編んだ。そしたらけっこう大きくなったので、袖の下にマチはつけずに、
脇で目を増やしてAラインにすべきところをほんの少し増やしただけにした。それでもちょっと大きすぎた。
これ、本の通りに出来たらもっときれいなラインで出来上がっただろうな。
けっこう手間がかかった模様編みではあるので、もう少し間違いのない毛糸で編めば良かったのか……
まあ仕方ない。ネットで色ものを買う宿命である。そのギャンブル性を愉しめば良いのだ。
この冬、でも数回は着た。やはり色が派手すぎてなかなか着ていて着心地が良くないですが、
今後ともがんばって着ようと思う。やはり作品はヘタレでもカワイイんです。
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