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< チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密 >

超おバカな映画。

まあ見てる分には楽しめたんだけどさあ。
しかし見終わって、しばらくたって冷静に考えてみると、
この役者の顔ぶれで金かけてコレか?と疑問に思えてくるのは否めない。

少し下品すぎたな。下ネタはいいとしても、キタナネタには辟易した。途中退場した人がいたのもわかる。
話として考えて、これなら低予算・中どころ俳優のアメリカ連続ドラマで良くない?
ノリはそんな感じ。

何も考えずに面白いものを、って方向性もありだとは思うが、せめてもう少し小粋なものにして欲しかった。
まさかあそこまでハードルを下げてくるというか、ハチャメチャ度をあげて来るとは思わなかった。
あんな話で楽しかったのは、ジョニー・デップ、グウィネス・パルトロウ、ユアン・マクレガーの
オーラに多分を負っている。……でも正直、役者がもったいないねえ。
役者の力を、どうしようもない話を何とか見られるレベルまで持って来る、ということに使うより、
ちゃんとした話で、よりより作品にすることに使って欲しかったよ。

せっかく金と時間を使うのにさー。
そして興行成績が良かったら、シリーズ化する気満々だったんだろうけどさー。
やっぱり悪ノリだけで映画一本作っちゃダメなんじゃない?
少しは“才”を感じられるものにしてくれないとさ。これは才はどこにもなく……
ただ、どれだけ悪ふざけを盛りこめるか、という映画でしたね。

しかし……グウィネス・パルトロウとポール・ベタニーは……老けた!
ポール・ベタニーなんか映画が終わるまでわからなかった。50代後半のおっさんにしか見えないですよ。
どちらの俳優も好きだったが、ちょっと残念な気がする。
ユアン・マクレガーは劣化なし。劣化はないが、今回の役柄は特に見どころもなく。
まあそんな見どころのない役柄に彼を持って来ているところが贅沢で、映画の旨味になっているのではあるが。

デップも期待通りのコミカルな演技。……しかし話が何しろチープなので、それが活きてない。
もう少し脚本を何とかしないと。続編があっても見に行かないよ、これでは。

面白かったが、評価はえらく低いという映画。

こんな話を作るのなら、わたしの大好きなシャーロット・マクラウドの
「セーラ・ケリングシリーズ」が原作の映画を作ってくれないもんかね?
まああれは女性が主役だし、相手役はデップはイメージ違うし、また別の話だけどさ。
若干お上品すぎるか。

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