PR

< バグダッド・カフェ (テレビ視聴) >

わたしは映画をそこそこ見る方だが、「一番好きな映画は?」と訊かれた場合、
少々かっこつけたい時は「バグダッド・カフェ」ということにしている。
ちなみにかっこつけない場合は「ノッティングヒルの恋人」。

……そういうわりに「バグダッド・カフェ」、すごい久しぶりで見た。
多分3度目くらいかなあ。記憶にあるよりコメディ色が強かったかも。
なんかもう少し憂鬱なトーンの映画だった気がしてた。いや、憂鬱じゃない方が好みですけどね。
素直にシアワセになれる映画が好きだ。

監督はドイツ人でしたか……。西ドイツの映画だったなんて今回初めて知ったわ。
わたしがドイツ映画で記憶している映画というと……「マーサの幸せレシピ」だけだな。
あれはいかにもドイツ人が作りそうなかっちりした画面だと思ったなあ。
「バグダッド・カフェ」はきっちりした画面というよりは、芸術的な画面。相当凝っている。
でも話が(表面上はそうでもないけど根本的には)ファンタジーなので、
その画面の凝り具合がいい感じに中和されるというか。
これで理屈っぽい話だったら、いかにもアート狙いな気がしたであろう。

全体のトーンは気だるいけど、やっぱり優しさが漂ってますね。人間なるもの。って感じですね。
ブレンダの後半の表情がすごく魅力的。いい役者だと思った。歌声もいいねー。
わたしは個人的に、カフェの従業員のおにいちゃんが好きだった。

音楽もね。映画自体は久しぶりだけど、CDはたまに聴き返している。
「バッハの平均律クラヴィーア曲集 第1巻 前奏曲 第1番 ハ長調」と、
(というよりスナオに「アヴェ・マリア」と言おうか……)
「CALLING YOU」を組み合わせるなんて、意外ですよ。好きだね。どっちも。

バグダッド・カフェ 完全版 [DVD]
紀伊國屋書店 (2003-04-25)売り上げランキング: 5,313

コメント