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< 軍師官兵衛 第3回 >

おたつさんは亡くなりました。

予告編で普通に映ってたので、あら生き残るのかしらあの状況で、と思っていたが。
おたつさんの存在は身分関係的にモヤモヤするから、
わたしとしては亡くなってくれたのは実はすっきりした。
ずっと生きてて、官兵衛が最後まで未練たらたら、というのもヤだしね。
しかしいくらフィクションの人物とは言え、善人が死んだことを喜ぶのも人非人な気分になりますな。
おたつさんのご冥福をお祈りします。

しかし岡田。若い役者の通弊だと思うが、絶叫の時「おたつぉーーーーっ!」という発音は止めて欲しい。
どんなドラマでもよく聞くんだけど、そのとたんに品が無くなると思っている。
「う」より「お」の方が発音しやすいんだよね。大声を出そうとすると。
でもそうしたところで音量は実はそんなに変わらないと思うから、
やっぱり発音は「おたつぅぅぅぅ!!」でお願いしたい。役者みんなにお願いしたい。

浜辺のシーンで、岡田が何を言ってるのかさっぱりわからない台詞があった。
あれをOKにしちゃう演出家はイヤだなあ。

今回3回目で、今もって話が細切れなのでちょっと気になって来ている。
最初のうちは設定を説明しなければならないので、話が細切れになるのも仕方ないが、
3回目だし……。まあ最後の部分(キリスト教の説教を聞く)はようやく少し長く話を続けてたけどね。
そろそろじっくり見たい。

紋切型の台詞が多くて残念だ。
「世界は広い」とか「お前は若い」とか。もう少し言い回しに工夫してくれないかなあ。
あんまり台詞回しに凝り過ぎた脚本も、それはそれで嫌味なんだけどね。
素直と感じるか陳腐と感じるか。わたしは現段階で話運びを含めて若干陳腐め。

わたしは藤村志保さん、とてもとても好きなんだけど……
しかしナレーターとして声だけを聴いているには、やはり少々お年を召し過ぎている。
たしか元々ナレーター向きの声じゃなかった気がしたな。
彼女の魅力はあの明るい目と、いつまで経ってもウサギみたいな可愛らしい雰囲気にあるのだから、
今回のナレーター起用はふさわしからずと感じる。残念だ。

荒木村重の登場シーンは明るくて好きだった。
わたしは荒木村重は反乱を起こした人ということしか知らないけど、あんな豪放磊落系だったのか?
イメージではもっと端正な佇まいの人なんだがー。光秀のイメージと被ってるかな。
官兵衛とは因縁のある仲なんだね。この辺りの人間関係を上手く描ければ面白くなる。けっこう期待。

濱田岳と永井大が並んでいる画柄は意外にもしっくり来る。
この辺、しっくりするとしないとではやはりだいぶ違うものだろう。
ここら辺の掛け合いは、わたしは嫌いじゃないですね。

濃姫の内田有紀、ちょっと出てきた範囲においてはこれも意外にいい感じですが、
……これほどちょっとしか出てこないのにここで出す意味はあるのか。
顔見せは早い方がいいのかなあ。出すのはむしろ話の本筋に関わる時で良い気がするんだけど。
というか、そもそも官兵衛の話で濃姫まで出す必要があるのかどうか……
何でもかんでも人数を増やすより、出来る限り少人数の方がいい脚本になるイメージがあるんだよね。
黒田家の弟たちや小寺家の家臣はどうも無駄に人数が多い印象。

蜂須賀小六としてピエール瀧。
わたしは「城下町へ行こう」でピエール瀧をお気に入りなので、出ること自体はけっこう嬉しいんだけど、
……やはりここで出しとく必要はあるのか?と疑問。一瞬だけじゃん。次に出てきた時覚えてないよ。

どうも、いいなと思った部分よりも気になる部分の方が多いな。大抵のドラマではそうなんだけど。
いいなと思うのは、あ、そうそう、画柄はきれいだと思う。アングルを常に意識して撮っている気がする。
これは演出のテガラ?
演出の田中健二という人は、おお、他は全然見たことないけど、「実験刑事トトリ」をやってるのか。
あれはそこそこ好きだった。あれもわりとアングルに気を使っているような気がする。

今後の脚本にかかっているかなー。
well-done!な脚本のドラマを見たいよ。なかなかお目にかからない。

今、クドカンの「タイガー&ドラゴン」の再放送の録画を見てるんだけど、ほんと面白いわ。
まさにwell-done!な脚本。キャスティングも素晴らしいしね。
まあ官兵衛とは完全に話の方向が違うけど。

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