PR

♪ツイードのカーディガン。

ずっと前にNHKの「美の壺」でツイードの回があって、
ああ、ツイード欲しい!と一瞬物欲が盛り上がった。
だが、何十年も着られるツイードなんて何万円するんだ。
そんな高級な物を着る機会はないぞ。という理性の声のもと、
(高級なものを普段に着てこそ、ツイードを愛用するイギリス精神というものだが。)
じゃあせめてそれっぽいものを自分で作ろうという方向になりました。(←いきなりレベルが下がる)

ザ・ツイード。という観点から選んだ糸がこれ。

これは悩んだなー。
何と悩んだかというと、

これとどっちにしようかと。
前者はセールで156円だった。後者は378円。(後者の最安値はたしか315円だったかと思う。)
ザ・ツイードなので、色味はベージュ系で決まり。しかし後者にはベーシックカラーが3つもあるし。
前者は安いし。どうしよう。ああ、どうしよう。

――で、結果的には、
前者のスモークベージュを所期の目的であるガーディガン用に10玉、
後者のラベンダーをなんか未定の(……)用途のために10玉、買ってしまいました。
これは完全に衝動買い。
なんかよくわからない用途のために買った方がはるかに値段が高いって本末転倒っぽい。

だが届いた糸を見て、うわー、失敗したなー……と思いました。
OWLは画面で見たよりももっと暗いベージュ(というより熊色。)で、
一目見た家人が「おばあさんみたい」と言ったムゴさ。言い返せないわたし。
CARINOは、画面で見たほどキレイな色ではなかったけど、まあキレイな糸で通る。柔らかいし。
OWLはゴワゴワ。

これで編むのか……とテンション下がりつつ、予定通りカーディガン。
着分買ったんだもん、無駄にはしないよ!そんなことしてたらみかん箱が積み重なるばっかり!!

【送料無料】気軽に編みたい旬ニット

【送料無料】気軽に編みたい旬ニット
価格:990円(税込、送料込)

この本の20ページの「かのこ編みのカーディガンジャケット」。
本では夏糸で、ハマナカボーム彩土染めを使用ですけど、冬糸ではいけないという法はあるまい。

そして、こんなんなりました。
まあまあ着られるレベルに……。着てみると実物はかすかにマシです。

袖口や裾が縮んでいるのは、もちろん狙った結果ではなく、作り目がきつかったようで、
“遺憾ながらそうなってしまった”のですが、着ると気にならんレベル。
袖も長方形にまっすぐ編んだだけなので、袖口の方がだいぶ広がっている感じだが、
これはこれでまあヨイ。と思う。
本来ならボタンは前身頃の一番上に一つだけだけれど、
冬物でそれは無理があるので、ボタンの数は増やした。
だが家にあるボタンが3つしかなかったので、ボタンの位置をずっと下げ、
結果的に襟が出来たが、まあそれもいいだろう、という感じ。

茶色で縁編みをすることを考えついて良かった。
だいぶおばあさん感が減った……と思う。おばあさん感100%から65%くらいに。
この茶色は、初作品の「茶色のマーガレット」の余り糸で、在庫消費の観点からも大変メデタイ。
そして、OWLは相当ちくちくする糸なので、直接肌に当たる袖口部分のストレスフリーにも貢献している。
良いこと三重奏!

あ、打ち合わせはだいぶ左に寄せてます。右の前身頃を6センチ大きく作っている。
ボタンがほぼ左胸の位置に来るくらい。写真では全くわからなくなっているのはなぜだろう。
まあ単に置き方が雑ってことやね。

この糸でかのこ編みをしたから、よりゴワゴワ感、ちくちく感が増幅されたんだよね。
編み面積は1玉で30センチ×30センチ。9玉ちょっと使いました。
出来上がりはまあまあ気に入り、この冬の前半はよく着たから満足感はあるけど、
この糸はリピートはしないなあ。ほどくと一気に劣化が進む感じだし。

コメント