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< 鹿男あをによし >(ドラマ視聴・再放送)

このドラマはねー、放送当時、ラス前の一話だけ(しかも後半)を偶然見て。
多部未華子のシーンだったんだよね。彼女の顔がものすごくインパクトがあり。
何だこの人の顔は?という興味に引きずられてその回を最後まで見たが、
話がさっぱりわけわからず。
次週も見よう、と思ったのだが放送曜日をチェックするとか全くしないうちに
いつの間にか時が過ぎて、結局どんな話なのかカケラもつかめないまま。
そういうドラマを今回再放送してくれたテレビ局には感謝を表したい。

妙齢の女の子に対して失礼だが、多部未華子の顔はびっくりした。
一見、可愛くは……ないですよね。こわいといえばコワイ顔。
造作だけの問題ではなくて、あのドラマの役柄では、謎めいたというか頑ななというか、
なんだか相当に奇妙な女の子だったじゃないですか。

でも強烈に惹かれたのだ。
そういうわりに実際見たのは「GM~踊れドクター~」と「デカワンコ」くらいだが。
(この2つのドラマは大変にお気に入り。オバカ系ドラマとしてはAランクです。)
現行、わたしが一番可愛いと思っている女優かもしれない。
演技が上手いわけではないし、顔はやっぱり若干コワイままだけど、
その個性が活きてると思うんだよなあ。笑うと可愛いし、性格も良さそうだし。
前にもたしか書いたことがあるけど、公式ブログなどがあってコメント出来るのなら、
ふと間違うとコメントなんかしてしまいそうでコワイ。
……と、わたしにとっては多部未華子との出会いということに最大の意味があるドラマ。

いずれ原作も読もうと思っているが、現段階では未読。

原作読んでないから何とも言えない部分ではあるけれど、
……これは相当に荒唐無稽な話をドラマにするという、蛮勇を奮った作品ということでよろしいか?
けっこうタイヘンなストーリーでしたよね。荒唐無稽な設定も最初に説明すれば
わりとその世界に入りやすいけれど、これは謎解きを一緒にしながら最終回までひっぱるので、
作るのが難しいのではないかな。そういう意味では努力賞。といった感じだろうか。

今回、再放送をほぼ1日1回(場合によっては2回)見たので、
……とりあえず玉木宏の演技が若干うざったかった。狼狽する演技が一種類で、
まあお約束の狼狽であれば一種類でいいのかもしれないけど、うーん。
「のだめカンタービレ」の千秋ははまり役だったと思うが、それとつかず離れずといった
イメージだったのもマイナスか。全く違う役なら目新しさも出たかもしれない。

綾瀬はるかは、ずーっと前にとんでもなく大根な演技を正味5分くらい見たことがあるだけ。
(それが何かというと、何年か前の正月特番、滝沢秀明主演の「八犬伝」)
なので、イメージはとても悪いのだが、今回のこの役は良かった。
こういう役なら合う、という感じかもしれない。「下妻物語」での深田恭子のように。
でも深田さんも大河で平時子を張っているということは、それなりになってきたのかね。
(見たことないけど)
綾瀬はるかも「仁」とかでそれなりにやっているようだし。
(見たことないけど)

そして個人的には美人の範疇に入るかどうか大変微妙だと思う柴本幸が今回も美人役。うーん。
児玉清はセルフパロディになっていたな。それはそれで狙ったんだろう。
この人は本好きというところに親近感を持つ。お亡くなりになったけど。
エッセイも読んだことがあるよ。誠実な文章でした。
鷲尾真知子はわざとらしい老婆役で吉。
一番得な役だったのは佐々木蔵之助かな。特に根拠はないけれども。

全体的に、作り手ががんばったなというのはひしひしと感じる作品。
高難易度に挑戦するその心意気やよし。

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