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GPシリーズ2012 中国大会 女子。

ショート。

李子君。この年齢でそつなく達者にまとめている。世界のジュニアはもう、早期完成すぎるよ。
長洲未来。久々に見られて嬉しかったが、こちらの心が弾むような演技というほどではなかった。

浅田真央。例年、求道者のような面持ちでシーズンが始まっていたけど、
今回のプログラムはよりエキシビ的。それもあってか本人も気楽に滑れたんじゃないかな。
一番はトリプルアクセルを諦めたことだろうが。
いつも浅田さんの衣装は上品なのに今回はいまいちだなー。テレビで至近距離から映すと、
背中側の作りのモサモサ感が目立ってしまうよ。

リプニツカヤ。
前評判高く、ソトニコワがいてトゥクタミシェワがいて、第三の新人はさてどんなもんだろう、
と思ったら……予想の斜め上を行きました。
この人、かなり独特な雰囲気を持っていますね。
黒の、しかもパンツスタイルの衣装のせいもあるのか。顔の意志的な作りも関係しているのか。
なんというかその、心を乱されるような演技でした。フィギュアには珍しく、荒々しさがある。
ああ、野性味があるという感じかな。今後どういう方向に行くのか興味津々。

しかしロシアは上記三選手が出てきて、もう今後10年(怪我がなければ)ロシア女子は安泰ですな。
ロシアはわりと息が長いイメージがあるし。
それに引き比べてみると、日本のジュニアはどうなのか。あんまりこれ!という噂が
聞こえてこないところを見ると、ロシア3選手に匹敵するほどの選手はいないっぽい。

ソチは浅田、鈴木明子、村上佳菜子で戦って何の文句もないが、
その4年後のオリンピックはどうなのか。今からちらほら出て来るくらいじゃないと多少不安。
でも、14歳15歳の技術的なピークだけで話が決まってしまうというのも嫌は嫌だな。
体の軽い女子がぽんぽん跳んで金メダルおめでとう、だけならつまらないもんね。

フリー。

李子君。華があるよなあ。滑りもきれい系で気持ちいい。
顔も可愛いし、やはり顔が可愛いのはフィギュア選手として得だ。
コルピはいつもよりも力感のある演技。……と思ったが、微妙に肉がついたか?衣装のせいか?
長洲未来は、生命力溢れる演技が好きだったのだが。大人になって落ち着いてしまったのかな。
やはり人は大人になってしまうのか。

浅田さんは前半の振付はいまいちだと感じたけど、後半は生き生きしてきた。
3連続以降から。3連続自体は端っこで窮屈なジャンプになったけど。
いまひとつ今年からの要素がどうなってるかわからなくて、
ステップが別にあってコレオグラフィーシークエンスがあるのか、
ステップを含めてコレオとして作ればいいのか、……ま、調べればわかるんだろうけど面倒で……。
とにかく浅田さんはステップが素晴らしいです。ジャンプは重かったかなー。

リプニツカヤはマシンじゃないことが証明されて大変安心した……。
正確に出来なかったことを安心するというのもどうかと思うけど、
機械にまで例えられるような精度って嫌だ。敵だからだろうか。
日本人選手なら安心感とか確実性を称えるのか?うーむ、そうかもしれんが。

ただ、失敗した後のジャンプは力が抜けて格段に良くなっていたので、
今後も全くあなどれないっすよねー。
でもステップはやはり浅田さんとはまだまだ差がある感じ。
フリーの衣装はショートと打って変わって真っ白で女子フィギュア標準仕様。
やはり最初のインパクトととしてショートの衣装は印象が強かったな。
あ、そういえば浅田さんの衣装は、フリーの方は例年通りのクオリティ。
ショートの衣装は再考した方が良くないか。

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