ショート。
李子君。この年齢でそつなく達者にまとめている。世界のジュニアはもう、早期完成すぎるよ。
長洲未来。久々に見られて嬉しかったが、こちらの心が弾むような演技というほどではなかった。
浅田真央。例年、求道者のような面持ちでシーズンが始まっていたけど、
今回のプログラムはよりエキシビ的。それもあってか本人も気楽に滑れたんじゃないかな。
一番はトリプルアクセルを諦めたことだろうが。
いつも浅田さんの衣装は上品なのに今回はいまいちだなー。テレビで至近距離から映すと、
背中側の作りのモサモサ感が目立ってしまうよ。
リプニツカヤ。
前評判高く、ソトニコワがいてトゥクタミシェワがいて、第三の新人はさてどんなもんだろう、
と思ったら……予想の斜め上を行きました。
この人、かなり独特な雰囲気を持っていますね。
黒の、しかもパンツスタイルの衣装のせいもあるのか。顔の意志的な作りも関係しているのか。
なんというかその、心を乱されるような演技でした。フィギュアには珍しく、荒々しさがある。
ああ、野性味があるという感じかな。今後どういう方向に行くのか興味津々。
しかしロシアは上記三選手が出てきて、もう今後10年(怪我がなければ)ロシア女子は安泰ですな。
ロシアはわりと息が長いイメージがあるし。
それに引き比べてみると、日本のジュニアはどうなのか。あんまりこれ!という噂が
聞こえてこないところを見ると、ロシア3選手に匹敵するほどの選手はいないっぽい。
ソチは浅田、鈴木明子、村上佳菜子で戦って何の文句もないが、
その4年後のオリンピックはどうなのか。今からちらほら出て来るくらいじゃないと多少不安。
でも、14歳15歳の技術的なピークだけで話が決まってしまうというのも嫌は嫌だな。
体の軽い女子がぽんぽん跳んで金メダルおめでとう、だけならつまらないもんね。
フリー。
李子君。華があるよなあ。滑りもきれい系で気持ちいい。
顔も可愛いし、やはり顔が可愛いのはフィギュア選手として得だ。
コルピはいつもよりも力感のある演技。……と思ったが、微妙に肉がついたか?衣装のせいか?
長洲未来は、生命力溢れる演技が好きだったのだが。大人になって落ち着いてしまったのかな。
やはり人は大人になってしまうのか。
浅田さんは前半の振付はいまいちだと感じたけど、後半は生き生きしてきた。
3連続以降から。3連続自体は端っこで窮屈なジャンプになったけど。
いまひとつ今年からの要素がどうなってるかわからなくて、
ステップが別にあってコレオグラフィーシークエンスがあるのか、
ステップを含めてコレオとして作ればいいのか、……ま、調べればわかるんだろうけど面倒で……。
とにかく浅田さんはステップが素晴らしいです。ジャンプは重かったかなー。
リプニツカヤはマシンじゃないことが証明されて大変安心した……。
正確に出来なかったことを安心するというのもどうかと思うけど、
機械にまで例えられるような精度って嫌だ。敵だからだろうか。
日本人選手なら安心感とか確実性を称えるのか?うーむ、そうかもしれんが。
ただ、失敗した後のジャンプは力が抜けて格段に良くなっていたので、
今後も全くあなどれないっすよねー。
でもステップはやはり浅田さんとはまだまだ差がある感じ。
フリーの衣装はショートと打って変わって真っ白で女子フィギュア標準仕様。
やはり最初のインパクトととしてショートの衣装は印象が強かったな。
あ、そういえば浅田さんの衣装は、フリーの方は例年通りのクオリティ。
ショートの衣装は再考した方が良くないか。
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