そういえば、大事なことを書くのを忘れていた。
前回のアメリカ大会では、女子の表彰台は信号機だった。
一位がアシュリー・ワグナー(衣装黄色)、二位がクリスティーナ・ガオ(衣装赤)
三位がソトニコワ(衣装青)。
明度もそろった感じ。キセキの三重奏。
……それはそれとして。
ショート。
初っ端のケイトリン・オズモンドが飛ばしてきたので、見てるこっちもテンションが上がった。
結果2位ってすごいなあ。すごいが、2位の演技かというと、そこまででは……という気もした。
若干シンプル。軽く粗削り。
いや、良かったけどね。溌剌とした演技。近年あまり見なかったくらいの。
彼女は強くなるでしょう。
ただ、まだ16歳なので、壁を乗り越えられるかにかかっているが。
グレイシー・ゴールドも、ジャンプ失敗して点数伸びなかったけれども良かったと思うよ。
この2人が続いた時点で、先週のアメリカ大会との大差を感じた。
アメリカ大会は、やっぱりちょっとつまんなかったと思う。
ラコステは、ようやく彼女らしいプログラムにめぐりあったのではないかと感じた。
人とプログラムが溶け合っている気がする。
今までは、目を吊り上げたラコステが前面に出ている演技だったかもしれない。振り返れば。
役者と違って、そこまで役になりきることは求められはしないだろうが、
しかし作品世界に寄り添うスケーターは美しい。
やっぱりわたしはトゥクタミシェワの演技が好きだなあ。
今回も音楽の劇的要素も上手く持ってきて、激しく一途な、一気に上り詰めるプログラムを作って来た。
強さと色気としなやかさを兼ね備えている、稀有なるスケーターになりそうな気がする。
群雄割拠するフィギュアスケート界の女帝になり得るかどうか。
鈴木明子はもう27歳だというのに、年齢による翳りを全く感じさせないな。
その分、明確に円熟している気もしない――円熟ではなくて成長していると思わせる。
今回のプログラムは、すでに滑り込んできていると感じさせる安定感。衣装も良かった。
村上佳菜子。
色々工夫しているのは伝わるし、決してつまらない演技ではないが、
鈴木明子ともども、多少インパクトに欠けるか……。美しい演技だったけれども。
ゲデバニシビリ。
好きな選手なので、久々にちゃんと滑れたのは嬉しかった。
フリーと2つ、揃えてこられるかどうかですよね。
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感想がルーティン化して、書いててサッパリ楽しくないので、書きたいことだけ書く。
フリー。
グレイシー・ゴールドは今回ジャンプ跳べてないけど、その他の部分は魅力的だと思う。
ただ、アメリカ女子はじっくり熟成しないことが多くて、あっという間に消えちゃうから……
ゲデバニシビリはやっぱり金が取れる位置にはいない人かもしれない。好きだけどなー。
村上佳菜子も、美しいけどやはりつまらない。すごく繊細に滑ってるとは思うけど。
鈴木明子はきれいだった。曲もいいですね。
トゥクタミシェワ、好きだなあ。あの上半身と腕、手の細かい動きが好きだ。
今回も去年の神がかり的な演技には遠く及ばないわけだが……
やっぱり女子の壁がなー。
そして、1位のケイトリン・オズモンドが納得出来ない。
良かったことは良かったけど、金を取るほどの演技だっただろうか。
百歩譲って、わたしにはわからない技術的なことは他の選手と同等だとしよう。
だが、他の先輩選手が研ぎ澄ませてきた表現力の部分は、現時点の彼女では遠く及ばないと思う。
それなのに金取っちゃいますか。
まあ2位とは僅差といえば僅差だし、地元でもあるし、仕方ないのかねえ。
カナダ大会の女子は、アメリカ大会よりは見ていて格段に楽しかった。
でも感動するまでは全然いかないんだな。実はフィギュアスケートに食傷してるんだろうか。
去年GPシリーズを見まくったせいか?それとも単純に、感動出来る演技が不足してるの?
カナダは観客もそれはそれは少なく……。
その中で、去年も最前列で見ていた太ったおばさんになつかしさを感じたり。
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