山尾悠子は「山尾悠子作品集成」を読んで衝撃を受けた。
それ以来多分全部(図書館で借りて)読んでいる。
まあ相当に寡作な人なので、全部読んでも10冊あるかないかだと思うが。
これはタイトルから「ド幻想」な作品を予想していたら実は全然違った。
これはエッセイ集でした。
とはいえ軽くエッセイ集というには内容がみっちり……
単行本500ページのエッセイだというのに、読んでも読んでも終わらないタイプ。
2週間図書館で借りて半分まで読み、その後他の人からの予約が入ったので延長できず、
結局あとでもう1度借りて後半を読み終わったから、1カ月くらいはかかってるのよね。
わりと勤勉に読んで1ヶ月ですから、ほんとに終わらなかったですねえ。
なにしろ山尾悠子の小説以外の、数十年の文章が集められてるわけですから。
量が相当でした。
意外に、エッセイとして軽めなものも多かった。
だが内容は身辺雑記風だが文章はきっちり整っており、言い回しも山尾悠子。
そして軽めなものだけではなくて、泉鏡花の評論的なものなどもそれなりにあったので、
そういうのはパラ見した。よくわからなかったので(笑)。
難しいのと普通のとシンプルな内容が3分の1ずつって感じかな。
わたしは著者のデビュー前後の話とか、日常をつづっているものを面白く読んだ。
山尾悠子に対して、おお、この人は本当に存在したのか!という気持ち。
エッセイを読んでいるとある程度普通の人なんですけどね。
とにかく「山尾悠子作品集成」を読むととても普通の人には思えません。
この本ねえ……ちょっと購買意欲をそそられるんだけどねえ……
なにしろわたしは図書館派なのよねー。置く場所があれば本も欲しい気はするんだけど、
置く場所がないのよねー。そして読み返しよりは、読んだことがない本を
残りの人生でどのくらい読めるかという方向を志向しているから、
買ったところで読み返すかどうか自信がない。
でも好きな作家の本を1冊も持ってないというのも寂しいことだ。
そう思って1冊2冊は無理して持ってみた作家の本も数人分あるんだけど、
結局読み返しはしないのよねー。新刊で買って、少しでも本人に還元するのが
正しいファンの姿であろうが。
文庫本もないのよねー。文庫なら本棚にもう少し入るが……
山尾悠子の作品が文庫になる可能性は低いだろう。
この人の作品と、池上永一の「唄う都は雨のち晴れ」の文庫はあれば欲しいと思ってるのだが、
新刊も古書もなかなか見当たらなくて。
たまに見つけても欲しい本の中の1冊だけだったりすると、1冊だけ買うのも面倒……
まあ言い訳ですか。単行本で買うべきか……

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