有隣堂のyoutubeを見ていて、女子文具博って面白そうだなあ、でも行けないだろうなあ、
混んでるし。と思っているところに「杜の文具博」のお知らせを見たので、
迷ったけれども行ってみた。行かなかったら一年後まで気になり続け、
脳のリソースを食うだけだし。
で、行った結果ですけどね。……入場料を払うほどの催しではなかった。
悪いけどさ。わたしは基本的に文具が好きだし、がんばっている文具業界を応援したいとは
思いつつ。でも消費者として正直な意見は言う。
入場料は700円(ノベルティ付きは900円)でした。
こういう入場料って、内容が良ければ安く感じるし、そうでもなければ高い。今回は高い。
会場はアエル5階の多目的ホール。わたしは人数や広さの見積もりは苦手だが、
……バレーボールコートが1つ張れるくらい?コートギリギリという意味ではなくて、
まあそれなりの隙間が周りにあるくらい。
小学校・中学校の体育館の半分か3分の1。
そこに出店者が……うーん、全然当てる自信がないけど、50くらい?
1つの出店が1.5メートルくらいだと思うから、それからすると75メートル……
いや、そんな短くはなかった。体感としては150メートル程度は歩いた気がするから、
単純に倍して100店。そこまではなかったとしても70~80?
まあこの数字は全然当てにならないので、話半分に聞いてください。
ボリュームについては、まずいったん置きましょう。
といっても、つまりはボリュームの話なんですけど。
わたしの根本的な不満は「ヘンなものがほとんど来てなかった」ということです。
もっと端的にいえば、けっこうみんな似たようなものを持ちよっていてですね……
「カワイイもの」は山ほどあったけれど、そこどまり。
へーっ、こんなのあるんだー、おもしろーい!と言いたいようなものはほとんどなかった。
それはねー。構造的に無理ないところではあって。
ヘンなものって、みんなが「おもしろーい!」とは言っても買わないですよ。
わたしだって直記ペンとかオモカッティとか、面白いと思っても買わないですもの。
出店者がみんなそういう事情なもんだから、もう売り場のほとんどがスタンプとか
メモ帳とか、ふせんとか、レターセットとか、マスキングテープとか……
そういうのばっかりなんですよ。
いや、好きですよ?みんな可愛い。わたしは紙ものがとりわけ好きだから、
本当はふせんとかマスキングテープとか、欲しいか欲しくないかで言ったら山ほど欲しい。
だがわたしは使わないものは買わない。
そしてメモ帳もふせんもマスキングテープも、日常ほぼ使わないのだ。
そんなにたくさん持っているわけではないけれど、メモ帳もレターセットもふせんも
死ぬまでに使い切れない程度には持っている。なんだったら使う楽しみ・
買う喜びのために、気にいってないものは出来れば消えてなくなって欲しいとすら思うが、
メモ帳だって捨てられませんよ。たとえクリーニング店のおまけにもらったメモ帳でも。
だからせっかく入場料を払って行って、単にスタンプやふせんが大集合しているだけだと、
全然行った甲斐がないんですよね。
それだったら、通常営業の4階文具の杜(オフィスベンダー)に行った方が
いろいろな種類のものが置いてあるだけ面白い。売り場面積も全然店舗の方が広いし。
いろんなメーカーが集まって来てくれたのはありがたいし、企画は大変だろうけど、
1ブース辺り1.5メートルの間口では、まず確実に売れるものしか持ってこれないよね。
もっと最新商品とかが並ぶと思っていたのになあ。
もっと規模が大きければね。仙台市体育館(現在改修中)とまでは言わないが、
ゼビオとまでも言わないが、……まあ適当な会場があるのかどうかは知らないけれども、
もっとスペースを広くして、ブースは1つにつき3メートルくらいは確保して、
売れるだろう商品の他に、最新・個性的なものも並べるくらいじゃないとなー。
今の規模・今の性質では杜の文具博は中途半端であろう。
売るためのイベントじゃなくて、掘り起こしをするためのイベントにした方が。
とはいえ、仙台の規模感で掘り起こしをしても……というのもある。
つまり構造的に難しいのよ。
買ってきたものはゼロでした。
興味を惹かれたものはかろうじてガラスペン。ガラスペンをたった1店しか持ってきてない
というのもなあ。インクはそこそこあったけど。
本を開いたままにするクリップは前々から気になってて、買うかも、と思っていた。
実際売ってた。でも使ってみて、ページをめくる動作にストレスがあったので止めた。
今まで通り、財布(で押さえてページを開いておく)でいいか……
残念ながら、行ってみた感想はネガティブだった。
現役でたくさん使う人で、かわいいものがたくさん欲しい人が行くべきイベントでしょうね。

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