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< ミステリと言う勿れ 特別編 >

こないだの映画は面白かった。なので、録画していたこれも楽しみにしていた。
映画の余韻が消えた頃に見てみましたよ。

2時間半の尺だから、たっぷりしたものを見せてくれるんだろうと思っていたら、
実質はドラマ版の最初を1時間ちょっと、特別版として1時間ちょっとってことですかね。
ちょっと肩透かし。

映画の前宣伝――というより、映画の予習としてここでキャラ説明。
映画では関係性もキャラ説明もしなかったからね。
この特別版を見てわかれ、ということなんだろう。

しかしあらためてドラマ版のエピソード1を見て思ったが、けっこう凝ってましたねえ。
実際に見たときは話に対する不満があり、面白かったわりに美点があまり目につかなかったが。
とにかくライティングと色調と表情に気を配っている。
あらためて見ると、この辺けっこう立派な仕事だと思った。

役者の表情もすいぶん吟味していた。アップも多い。
アップの多様は良し悪しあるが、ライティングと組み合わせた画面だと迫力がありました。
特に遠藤憲一の表情だよね。なにしろあの話は遠藤憲一の反応に肝があるし。

前に菅田将暉はこの役を演じることに面白みを感じないかもしれないが……と言ったが、
根拠のない言いがかりだった。このくらいしっかりした演出がつけられるドラマなら
やってて楽しいのではないか。

そして1時間強の新しいドラマの部分。
……うーん、面白かったけど。ただやっぱり話はなー。少し不満がある。
そこまで話を期待するドラマではないとはわかってるんだけどね。

最後のどーんと来るところは「やられた!」と思ったが、
冷静に考えると無理があるのよね。その無理があるところが
気にならないくらい他が面白ければいいんだけど。

小ネタはいいのよね。あの人があの人だというのも悪くない。
あの人が昔からああ思っていたというのも悪くない。
が、……読めるからなあ。読めるから悪いのかは検討の余地があるが、
ん-、小ネタの積み重ねだけでいいのかという気もする。

いや。ミステリと言う勿かれというくらいだから、やはりこの辺りを気にしちゃ
あかんのか。そうなんだろうなあ。

ドラマも面白かったし、映画も面白く、このドラマも悪くはなかった。
多分まだ続くと思う。来年くらいにシーズン2が出来るかね。

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