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< 君は放課後インソムニア(アニメ版) >

おおむね楽しく見ましたけどね。甘々なのはキツかったけど。
でも中高生向けのお話なんだから、このくらい甘くていいんでしょう。

だが現実を無視した話運びになると途端に冷める。
男女2人が密室に閉じこもることになる部活動はなあ。

というより部員2人で部として認められるもん?
そして予算がさっさとつくもん?
出来ました、はい予算、って感じじゃない気がするな。
いくら生徒会長が味方であろうとも。

しかし合宿に監督者なしはあり得ないよね。
もうそれは責任問題になるし。昨今の学校なんか責任問題にならないかどうか
戦々恐々としているじゃないですか。

外部の人を呼んで屋上で観測会、というのもそうそう簡単に許可されない気がする。
現代よりはるかにゆるかった昔だって思い付きでは出来なかったですよ、そんなことは。
ファンタジーはゆるせるけど、現実の舞台を設定しといて
設定はゆるゆるのイージーモード、ってのは創作物としてズルイと思うのよ。

絵はきれいで、そういう意味では眼福。
キャラクターもいい。……でも厚みはなかったかな。
せっかくあのくらいの尺で出て来るんだから、お友達みんなもう少し掘り下げることは
可能だった気がする。

そしてテンポが遅い。テンポがすべてではないが、もうちょっと緩急をつけた方が
いい気がする。それは雑に書くことでもやみくもに速く書くことでもなく、
話の内容でさっさと進めた方がいいところはさっさと書くこと。

声優というか、むしろ演出?音響監督?の演出力の問題だと思うが、
いくらそういう人の設定だとしても、主役の男の子のウィスパーが多すぎたよね。
あんな風にばっかり喋ってる人って、実際にいたら気持ち悪くない?
ここぞという時だけで良かった。
ウィスパーではない、もごもごした喋りになるべきだった。

とはいえ、主役の女の子は可愛く、絵はきれいで話は可愛い。
まあ満足して見ました。青春だなあと思いながら。高校時代を思い出しながら。
なつかし(い記憶を思い出させてくれる)アニメ。

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