一話の冒頭からもう癪に障る。
……ライプツィヒ~?これが?
まあ向こうに行ってロケは無理だろう。でももう少しがんばって外国風に撮れ。
子どもがミニコンサートに来てうるさくするのはあり得ることだが、
落としたポスターをわざわざ踏んでいく子供が3人もいるとは思わない。
もう忘れてしまったけど、他にもそういうチープさが4つも5つも続いてうんざり。
視聴を止める気満々。門脇麦はかなり好きだけど、田中圭はキライだしな。
止めよう止めよう。そうしよう。
しかしそれを引きとどめたのが、――ツダケンでした。津田健次郎。
声優としての作品もほとんど見ておらず、トーク番組で知っているだけだが、
好きなんですよ。大きな声では言えないが。正直言ってイケオジ。
いい役が出来ると思いますよー。何でも出来ると思う。
コメディもシリアスも。狂気も常識人も。悪人も善人も。
今後一般に周知されるだろうと思うし、そうすると役者としての活躍も期待されるが、
だがわたしが見たいと思うドラマに出てくれるかどうか定かではない。
今回が最初で最後のチャンスかもしれない!
というわけで、ツダケンを見たいがためにこのドラマを視聴することにしました。
こんなチープなドラマ。今後もグダグダなんだろうなあ。
が、結果的に最後まで見て、最終的にはけっこう気に入りました。
チープな点はいろいろあったが、素直なほのぼのだったので。
内容がいい意味で薄かったので、けっこう続けて見られましたしね。
1日1話を3日間くらい続けても平気だった。
いい人しか出て来ない……いや、ツダケンは悪役といえば悪役でしたが、
ああいう絵に描いたような悪役は見てても神経に触らないしね。
みんなでがんばろう!成長しよう!というストレートなドラマ。
話はだいぶ甘かった、チープだったが、役者たちがその辺を救ったと思う。
門脇麦は可愛かったしね。その演技力を十全に活用しているかというとそうではないが。
キライだった田中圭が、このドラマでは珍しく良く感じた。かっこよかったね。
無表情な役柄の勝利だろう。お得な役だった。
浜田マリ、平田満が良かったですねー。若手たちもそこそこ。
オーケストラで大人数が出て来るドラマで、キャラクターを上手に選んで描き分けた。
主要登場人物のシンプルな書きわけ。
ただ、意外に永山絢斗が効いてこなかった気がしたなー。
幼馴染は田中圭と被るし、片思いはフルートのおにいちゃんががっつり担当してるし。
あの役をもう少し上手く使えた気がする。
そうでなかったらあの役は省略しても良かったくらい。
まあ偉大な指揮者である父との葛藤を乗り越えた息子というエピソードは作れたが。
でもあくまで脇筋ですからね。なければないで良かったんですよね。
そしてメインのツダケンは!……まあまあ、こんなもんじゃないですか。
登場時はもっと声をいじってもいいじゃないかと思ったが、全話を通じて
ちょこちょこといじられていたからまあ。
出過ぎず、引っ込みすぎず、ちょうどいい感じで演じていたと思う。
次はもっと癖のある、旨味のある役で見たいね。
続編があったら見たいと思うくらいに気に入った。
視聴中止する気満々だったのになあと思うと、今後他のドラマを見る時にも
なかなか止める踏ん切りがつかなくなりそうだが、1クールで見るドラマは
せいぜい3つくらいに抑えておきたいね。そうでないと、このドラマみたいに
1月期のドラマを4月になってから見始めるようになる……
(そして1月期のドラマの感想を6月も下旬になってからあげる……)
ちなみに4月期のドラマは1本目を5月になってから見始めております。
今回も底辺を広げて5、6本録画したので、半分くらいに減らしたい気持ち。
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