この作品は井辻朱美訳ということで読んでみた。
井辻朱美訳の作品をつぶしている最中。
海外のSF、ファンタジーは描写がこまっかくて嫌になることがあるんだけど、
この作品はそうでもなく、読みやすかった。
あまり細部がわからないまま始まって、そのまま第1巻が終わってしまったのだが、
基本的にだいたいの設定を説明してから話を進めて欲しい派のわたしにしては
抵抗がなく読み進められた。
これはきっと描写が美しいからですね。作者のテガラであるとともに
訳者のテガラでもある。
イギリス、またはアイルランドを意識して読んでいた。
ケルト神話からインスパイアされているそうだから、さもありなむ。
とはいえ、ケルト神話よりもだいぶ繊細な世界。女性的な。
こういう柔らかさは好きだ。
主役のキャラクターが魅力的ですよね。ペヴァン。
黒髪と描写されているのにもかかわらず、わたしはどうしても銀髪でイメージするが。
この人がまずまず個性的で、それで面白く読めたのかもしれない。
ストーリーは、実は最後「そうくる?」という急転直下になる……
これでいいのかは少々疑問だが、こうしたことで次の巻への引きが強くなったかもな。
多分、次の巻は間を空けずに読んだ方がいい気がする。次も続けて読んでみる。
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