1978年放映のNHK「少年ドラマシリーズ」の一。
面白かったかというと、……面白くなかった。
知ってる俳優の若かりし頃が映ったりするかなーというのが楽しみだったんだけど。
都築道夫の原作もね。
しかしはっきりいえば、現代の目で見ると地味に見えて
主役の役者と役柄は面白かったけど、それ以外はあまりピンとこなかった。
とはいえ、
当時のドラマはやたらと煙草を吹かすなあ、とか
台詞言い間違っても撮り直ししないんだ、とか
演技のタイプが現代とは全然違うなあ、とか
興味深いところは多々あり。
主役である引退した奇術師の衣装がものすごいとか、
当時のイケメンはこういうタイプでこういう化粧か、とか
登場人物のほとんどが男性で、女性要素薄め、とか。
いや、いろいろありましたね。
しかし「少年ドラマシリーズ」でこの話ってのは合わなかったんじゃないだろうかと。
これ原作も少年が視点人物なのかね?
どう考えても少年の役柄がいらなかったんじゃないかなあと。
そもそもいくら前々から家族ぐるみでお付き合いをしていたとか、
お兄さんが記者とかいっても、事件現場に中学生がほいほい出入り出来るもんじゃない。
子供要素なしのドラマにした方がずっとすっきりした話になったはず。
でも失われたドラマがこんな風に復元されるのはいいことなので、
その努力は続けて欲しい。
今となっては、せっかくお金と手間をかけて撮った作品を残してないなんて
何をやってるんだと思うけど、フィルムがものすごく高価だったっていいますからね。
どんどん上書きしてしまって以前の作品は残ってないそうだ。
まあフィルムの形だと、いくらNHKといっても置き場所もなかっただろうし。
この少年ドラマシリーズはおそらくいうても周縁部にある作品であると思うので、
王道の人気ドラマも見たいな。
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