2022-07

◇読んだ本の感想。

◇ 柴田元幸「書き出し 世界文学全集」

おれをイシュメールと呼んでくれ。……といいたくなるよね、低音で。「白鯨」ですな。タイトル通り、世界の有名作品の書き出しを並べた本。各作品だいたい3ページ、長くても4ページくらいかな。読んでからけっこう驚いたのだが、全部柴田元幸がこの企画のた...
◇読んだ本の感想。

◆ 特別展 ポンペイ

ポンペイも(巡回展が)何回か来ている気がするなあ。テレビでたまに特集もされるし。なんなら現地にも行ったしさ。とはいえ、宮城県美術館改修工事閉館前の貴重なヨーロッパなので見に行きますよ。期待よりは、ごくかすかーに展示品が地味だった。モザイク画...
◇読んだ本の感想。

◇ 海野一隆「地図に見る日本 倭国・ジパング・大日本」

宮田珠己おすすめ本から。あの人、地図とか好きなんですよね。地図をフィーチャーしたエキシビはある。たまに。そんなに珍しくはない。この本はエキシビで講演をした時に喋った内容を書籍にまとめたものだそうだ。倭国というのは中国から見た日本、ジパングと...
◇読んだ本の感想。

◇ 片桐はいり「わたしのマトカ」

現在最も書いて欲しいエッセイの書き手が片桐はいりである。だが旅に出にくい状況だし、その願いはかなわなかろう。これは「かもめ食堂」の時のロケで、1ヶ月強フィンランドに滞在した時の滞在記。マトカはフィンランド語で「旅」とのこと。マトリョーシカの...
ドラマ。

< 悪女(ワル)~働くのがかっこ悪いなんて誰がいった?~ >

タイトルからして何とかしろ、と言いたい気持ちをかすかに感じつつ視聴。今田美桜はけっこう好きなんですよね。かわいいおねえちゃん役でしかなかった「セミオトコ」の時からなぜか好きだった。その後「親バカ青春白書」を見て、こういうきれいな、きつめの感...
◇読んだ本の感想。

◇ オルハン・パムク「イスタンブール 思い出とこの町」

ジャンルとしては自伝であろうが……むしろ主役はイスタンブール。こういう焦点のずらし方は珍しいかもしれない。オルハン・パムクは「わたしの名は紅」「雪」「白い城」「赤い髪の女」と読んでこれが5冊目。今となっては総じて印象はいいんだけど、読んでる...
ドラマ。

< 家政夫のミタゾノ シーズン5 >

第2シリーズを見て、剛力彩芽以外はそこそこ面白く、気に入って第3シリーズを見たが少々飽きた。なので第4シリーズはスルーして今回シーズン5。久々に見るとまあまあ面白い。松岡は安定で面白いんだけどね。そこは高く評価するんだけど、テイストもストー...
◇読んだ本の感想。

◇ ダニイル・ハルムス/西岡千晶「ハルムスの小さな船」

ソ連の作家。(前代)ロシアの作家は有名な人がいくらもいるけど、ソ連の作家。ソ連の作家って知りませんよなあ。今後も読むことがあることがあるとは思えない。最初で最後のソ連の作家になるかもしれない。不条理で売っている詩人らしいから、ひよって、まず...
☆映画館で見た映画。

☆< バクテン!! >

この映画を見に行った理由は3つ。地元が舞台に設定されているから。89ersの「はっくるず」の縁を感じるから。「ハイキュー!!」の声優たちがたくさん出演していて、彼らに感謝を感じるから。全体的にお礼の鑑賞。そんなに期待して行ったわけではないが...
◇読んだ本の感想。

◇ 佐藤亜紀「黄金列車」

わたしは近代史・現代史は全滅である。なので、これが何を書いた話なのか最初はなかなかわからなかった。戦争中のハンガリーの状況がどうなのか知らない。そもそもどの戦争中のことなのか、読み飛ばしていてわからない。ユダヤ人資産管理委員会ということはナ...