2021-08

◇読んだ本の感想。

◇ 辻惟雄「日本美術の歴史 補訂版」

日本美術の概説書。前書きで「自分の専門分野ならいざ知らず、全体を俯瞰してまとめるなんて荷が重い……」というような内容を書いていて、やっぱりそういうもんなんだなあと親近感を持った。そして読んで、やっぱりそう思った。こりゃー大変ですよ、書くの。...
◇読んだ本の感想。

◇ 府中市美術館編「へそまがり 日本美術 禅画からヘタウマまで」

美術館が出す書籍というと特別展のカタログだけしか思い浮かばなかったので、こういうテーマに沿った普通の書籍というのが驚いた。そして読んで、面白かったので良かった。近年、日本美術のユルさを前面に出すテレビ特番・特別展が多くていいですね。そういう...
◇読んだ本の感想。

◇ 北村薫「1950年のバックトス」

ほほう。こういう話か。短編集。1冊で23編。1編の長さに長短がある。全体的にはちょっと物足りなく読んだ。日常生活のスケッチをさらっと書いている――あえていうなら、書いているに過ぎないものが多かったから。北村薫には求めるものが多いので、もっと...
◇読んだ本の感想。

◇ 池澤夏樹「氷山の南」

これ、新聞小説だったんですねえ。読んでいる間は全然気づかなかった。主人公を少年にして、その少年が南極へ行く船に密航して、いろいろな経験をしていくという話。これは小説だけれど、読みどころは南極についてのいろいろな雑学かな。これ、多分実際に池澤...
ドラマ。

< 左手に告げるなかれ >

1997年のドラマ。正直言って面白くはなかったんだけど、ながら見ながら最後まで見た。何しろ24年前のドラマ。天海祐希がヒロインなのはいいとして、それが伊武雅刀と不倫関係にあり、薄いながらもベッドシーンもあるというのが驚いた。その驚きで最後ま...
◇読んだ本の感想。

◇アルベルト・マングェル「読書の歴史 あるいは読者の歴史」

こないだはこの人の「図書館――愛書家の楽園」を読んだ。感銘を受けた。コムズカシイのに読みやすいという、両立不可能なものを両立させた稀有なエッセイ。今回のこれも、その点は同じ。まあ前回と同様のクオリティなので、初回の衝撃はなかったわけですが。...
◇読んだ本の感想。

◆ ライデン国立古代博物館所蔵 古代エジプト展

はるかな昔だが、ここには行ったことがある!……と思ったのだが、行ったのは国立民族学博物館の方でした。多分古代博物館へは行ったことがない。エジプトものはね。人気ですよね。どこへ行ってもね。総じて「まあまあ」という感じのエキシビ。初っ端の展示物...
◇読んだ本の感想。

◇ マイクル・ムアコック「メルニボネの皇子」(永遠の戦士エルリックシリーズ1)

ひさびさーにビッグファンタジーを読んだ。苦手かもなあ、と思いつつ手を出したのは、訳者:井辻朱美がゆえ。井辻さんは作家としては寡作だけれども、作品は好きだった。何よりも好きなのは「風街物語」。ファンタジーは好きなような嫌いなような、微妙なジャ...
その他映像関連。

<  ハイキュー!!のラジオの話。>

わたしは「ハイキュー!!」がすごく好きで、近年にない大名作だと思っている。ちなみに他のマンガを読んでるのかというと、ほぼ読んでないんですけどね。他のといえば「俺物語!!」の前半はかなり面白く読み、後半は飽きて読まず、「花よりも花のごとく」も...
◇読んだ本の感想。

◇ 恩田陸「錆びた太陽」

こういってはなんですが、ひっさびさの恩田陸のちゃんとした作品。面白かった。 ここのところ、薄い作品が続きましたからね。←10年くらい。そしてさらに久々に、タイトルが内容をほんのすこーし表している作品。わたしの意見では、恩田陸の作品はほとんど...