ヴァルガス、面白いですよ。海外ミステリで久々に愛着を持てる作家。
もっと書いてると思うけど、日本語訳は多分6作。
「三聖人シリーズ」「警部アダムスベルグシリーズ」の2つ。
「三聖人」の方が明るさがあって読みやすいかな。
特に1作目の「死者を起こせ」はキャラクターが面白くて良かった。
タイトルよりもライトな感じです。このくらいのキャラ立ちが一番好きだが、
2作目、3作目はちょっとキャラの書き込みが少なくなるかな。
「アダムスベルグ」の方は若干憂鬱なトーン。主人公が特異で面白いんだけど、
雰囲気は少し暗い。傾向としてはシムノン「メグレ警部シリーズ」の方向。
シムノンは代表的なフレンチ・ミステリだと思っていたが、ベルギーの人なんですね。
ヴァルガスは男性だと思っていたら女性で、しかも歴史学者でもあるらしい。
「三聖人」は主人公3人が歴史学者という設定。それぞれ専門の時代が違う。
自分の専門に対する偏愛が描かれていて面白い。
歴史学者でミステリも書くというのは意外でしたね。
「BONES」のテンペランス・ブレナンを思い出した。
「三聖人シリーズ」は3作で終わりのようだ。「アダムスベルグ」の方は
10冊ちょっとありそう。続くかな。翻訳。
読みたいので、がんばれ、創元。
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