3話の建築は銀座ライオン。これは個人的に繋がりがあり、愛着のある建築。
やっぱり画面作りに凝ってますねえ。光の使い方がいい。
ストレートな光をストレートに当てるのでなくて、かなり暖色寄りになってる。
なのであったかみのある画になっていたな。
前回も言ったが、普通の建物探訪番組にはない距離感で見せてくれるので、
珍しくて面白い。田口トモロヲと池田イライザの素の感想もけっこう使っている。
この辺、どうやって作るのかなあ。素と演技の順番を知りたい。
メイキングを見たい。
銀座の銀座ライオンは1度だけ行ったことがある。
……が、わたしはアルコールに弱い。ジュースのみ。
こういう人にビアホールの雰囲気は本当には味わえないんだろうなー。
タイルに囲まれた空間。暗いが、そこが穴倉感でいいんだろう。
こういう古い建築が――しかも毎日ハードに使われるビヤホール――
残っているのはありがたいね。
麦畑のタイル画は温かくて平和で。
いつの日かこの空間が壊れる時がくるかもしれないけど、この壁画は残して欲しい。
仙台の銀座ライオンは先日、長い歴史に幕を閉じました。
4話は建築は東京都庭園美術館。ここも2回くらい行ったな。大好き。
ここもライティングが良かったし、映像ではなくて写真を並べたような部分も
良かった。この建物については藤森照信さんが書いた「アール・デコの館」という
名著がありまして……
この本で写真を担当している(というより、そもそも写真がメインの本でした)
増田彰久さんが、かなり水平志向な写真を撮る人。
このドラマで映された静止画も水平志向で、もしかしたら増田さんの写真を
そのまま使ったのではないか?と思ったくらい。
まあでもアールデコの建築だったら、水平に撮りたくなるもんかもしれませんね。
殿下と妃殿下の共有するテラス。
そのエピソードも他の番組よりフィーチャーされてて良かった。
わたしはこの建物では照明器具がお気に入りなので、もっと映して欲しかった。
しかしトマソンをぶち込んでくるとはね!
トマソンが流行ってもうずいぶん経っているから、まさかドラマにひっぱりだすとは
思わなかった。「おわっ!」と叫んだ。
ただ、1、2話に比べてさらにドラマ要素が増えて、そうなるとわたしの好みからは
外れていくなあ……。
30分のドラマでサイドストーリーとして語られる、
カフェを開こうという若い女の子の悩みって、そんなに見たい人いるかなあ?
相当に片手間になってしまうので、こんなのは入れなくても良かったんじゃないか。
こう言っては申し訳ないが、友達役の女優さんにも面白みがない。
記号としての存在。これは女優さんのせいではなくて、
何しろ30分のドラマでそこまで深く描けるわけないのだ。
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