面白くなかったなあ……。
なんか最近こんなことばっかり言っている気が。
けっこう期待していたのでがっかりした。
葛飾北斎の娘。葛飾応為。本名お栄。
資料が少ないらしいけど、これから人気が出る画家ではないかと思っているので、
何か新しい側面が見られるかと期待していた。
けっこう前に「百日紅 MISS HOKUSAI」というアニメ映画があった。
……10年くらい前の話だと思っていたが、まだ5年でしたね。
子供向けではなく、大人が見てまあまあ楽しい映画でした。
それを見ているせいか、今回のドラマは物足りなかったなー。
北斎もお栄も普通すぎるわ。
もっと浮世離れした人として描いてほしかった。絵に対する執着もマンネリ。
話として面白くなかったねえ。なんと説明的なドラマだと感じた。
宮崎あおいはそんなに好きじゃないけど、役者として気合の入った人だと思う。
それが裏目に出ていて、自分がどう演じるかということばかりで
役同士の関係性で面白くなるということがない気がする。
自分だけで完結させてしまう人。
もっと破天荒な、アドリブ多用な役者と共演してみるとなんか変わるのではないか。
松田龍平は役柄には合っていたけど、その役が魅力的かというと魅力がない。
余貴美子なんて味のある役者だと思うけれど、全然その魅力を出せてなかった。
長塚京三は特に好きな役者じゃないけど、表情でいいところがあった。
ただ、画は良かったねー。
さすがに色がきれいだった。これは見事。
「吉原格子先之図」のシーンがドラマの序盤に出て来てしまったのは
ネタバレのようで残念だったけど、そこがすごく美しかったので良いことは良い。
衣装はちょっとひねりすぎたかなあ。
悪くはないけど、違和感が拭えなかった。
うーん。北斎と応為のキャラクターに期待をし過ぎたがゆえの挫折か……。
普通に見てれば面白かったのか。新解釈とか新情報を求めすぎたのかもしれん。
ところで「百日紅」でも英泉へのほのかな恋情ということになっていたけど、
これは史実なのかね?お栄自体の情報が少ないらしいから、
これがたまたまかちあったフィクションなのか、根拠がある話なのか、迷う。
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